競輪
345件のひとこと日記があります。
2018/01/16 13:57
過去のお話 その��
前前日記のつづきです
勇気を出して電話をかけました。
そしたら彼が出て
「元気だった？電話かけてくれてありがとうね」
って、なんか別人みたいな感じでした。
用件は、「昔のことをずっと謝りたかった」ですって・・・
一体何をたくらんでいるの？って思いましたがよくよく話を聞くと・・
ずっと病弱だったお母さんが亡くなったそうです。
天涯孤独になった彼は一人で生きていくため、トラックの免許を取って運送屋さんをやっているらしく
子供のころからグレていたけど、本当は親に構ってもらったり甘えたりしたかっただけだったんだって自分で気づいたらしいんです。
父親と離婚したお母さんは女手一つで彼を育てていたけど病気になってしまって、反抗期にわがままも言えず、
学校で暴れることくらいしかできなかったんだって。
そして、わたしにしたこと、本当に最低で、自分勝手で、どんなに謝っても償いきれるものではないって
わたしだけじゃなく、いろんな人を傷つけて生きてきた。
だからせめて、これからの人生は他人の為になっていきたいって思ったんだって。
彼も、わたしと同じように、誰かに必要とされたかったんですね。
東日本大震災が起こった後、ネットで支援物資を集めて、自分のトラックで福島の避難所まで運ぶっていう活動を何回かやっていて、福島の人と仲良くなったんですって。
そして、彼は福島に引っ越して、福島再興のために働きたいって決めたそうです。
そして、山梨での心残りが、わたしへの償い・・・だったそうなんです。
わたしは、「もう気にしてないからいいよ」って言ったけど、「気にしてないわけないじゃん。俺のしたことでどんなに傷つけたか、俺はこの過去を償わないとこの先生きていけない」って言われました。
そんなこと言われてもどうしていいのかわかりませんでした
つづく
