過去のお話 その11

つづき

さて、「無理難題」ってのをいろいろ考えたんですが
わたしが彼に提示したのは
「本当の彼女としてわたしをもてなして」っていう内容でした。

これまで一度も他人から女として、いや、人間として扱われたことはなかったので、
そんなことだったら償いとしても手頃な条件かなと思いました。
「え？そんなことで本当にいいの？」
って面食らったようですが、「どこかいってみたいところとかある？」って聞かれて
「わたしを楽しませるプランを自分で考えて」って言いました

「だって、わたしと高校3年間一緒にいたわけだからもちろんわたしのことわかってるよね？」
って、わたしになんか絶対興味なんかなかったはずなのでそんなことわかるわけないのですが、
ちょっと意地悪しました。

「わかった！一生懸命考えて最高のプランにするから！」って張り切っていました。
特に期待もしていなかったのですが、日程とか早速聞いてきたから、結構この人、本気なんだな・・・
って思って、わたしもなんだか楽しみになってきました。

つづく