流れを掴めねば、ただたゆたうのみ(3/3ｳｲﾝﾙｰｶｽ)

万事が万事、塞翁が馬なぁんてどっしり構える気分にゃとてもなれんけどね。てかこちとら逃げた馬が駿馬連れて帰ってくるどころか、直線でへたって掲示板からも転げ落ちてるんだから不幸は不幸のまま、僕は僕のまま、君は君のままだ。ってお前誰やねんっ！
つうことで、先週の我がエース2頭が最後の足掛かりを作りに行った背水の陣ともいえる正念場も、未勝利と500万下でともに3着なんて、なんともモヤーッとした結果についシニカルな苦笑を浮かべる状況となりこれで逆に諦めを「つけ」た。これが二桁着順の惨敗とかだったら気持ちよく負けた負けたぁ！って感じで今年の諦めが「つく」んだけど、この勝ちきれず負けきらずの中途半端加減が次もないのに、次こそは．．って高みに対して漠然と思い続けちゃう理由になるからねぇ。3歳の2月最終週で条件をモタモタ、ましてや勝ち上がってもいないのが指名馬筆頭だとしたら、現実、高みに向かう道筋は微塵も残ってないんだよね。さてそんなことでこっからの期間はダービーまで出走してくる子達のガンバリの1つ1つに一喜一憂しながら過ごすとしますかね。

でと、そう思った矢先の今週に出てくる1頭ってのがこのウインルーカスだってのがまた、俺の覚悟を試されてるようで笑けてくるけどね。デビューから3-4-4-7着の肩下がりのアドマイヤムーン産駒の男子。去年の指名馬だったウインブライトの小粒版のイメージで狙ったこの子は不振と言わざるを得ない状況。
最初は良かった。１本調子の脚ながらもスパンと飛び出せるゲート反応の良さを強みにいきなりデビュー戦で3着。こりゃあ何度か走ってテンではまればその内イケると思ってたら、やたらとヒートアップする性格が災いして粘りがある分踏ん張りはするが未勝利で停滞したまま3戦して長期放牧。カッカした火照りをおさめてる間に体調も崩してその後2歳戦線は棒にふり、年明けようやく出てきてたら、まったく精彩を欠いて掲示板外。まあ休養明けは仕方なし、叩いて中1週の今回改めて前進．．とは思ったが、寸前調教はパッとしないし．．寺島師の戦前コメントもかなりの弱気。
クラブ馬のいいとこってＰＯなんてまったくの部外者にもある程度近況を教えてくれるとこだと思うし、特にウインは情報開示がとても丁寧で、個人的にはそこもぜひ指名したい理由なんだけどね。
2歳の休養前は「テンションが上り過ぎたので放牧して落ち着かせ同時に成長も促す」の感じだったんだけど、年明けて戻すとこでは「心臓も体の出来も今一つ、やはり帰厩するとカリカリしたところも出てきた」．．かいつまむととこんな感じでいいとこなしにしか聞こえない。それでも気が入る分仕上がりも早いんでどーにかなるっしょ的なテキの弁はさすがにグラグラで、読んだこちらもどんより。案の定、小倉での一発目は直線で思いっきり脚が上がっての7着。今回復帰2発目の寺島センセの言葉はさらにトーンダウン「ここで何とかしたいが、メンコをしても落ち着く効果はなく、こればっかりは仕方ない。」んー．．．打つ手がなくレース経験による慣れを願うってことだけど、だったらあの2歳の秋冬放牧はなんだったのだろうか．．．まあ、言うてもしょうがないけどね．．。

そんな暗雲立ち込めて見通しがないまま向かうは3/4小倉5R芝1800、鞍上は松山Jから菱田くんに乗り替わって、前回のヤネは同レースの有力厩舎の馬へ(どよーん)。でも行くしかない！16頭立て5番人気、2枠4番。はい発走！

スタート！ぐわ！(←ほんとに声出た)悪くはないのよ．．五分だから普通なら悪くはないのだけど、この子の一番の武器しゃかりきスタートは不発。積極的に出ることもなく、結局番手を回る展開に．．こうなったら最近も顕著に見えてたさえない攻め通り．．つまりは終い重視で追い切りされると、併せても必ず遅れるパターンをレースで再現するだけ。見せ場ゼロ、ひっそりと目立つことなく道中回して、直線では完全に置いて行かれ、ズズッと沈んで8着。第二の武器、独特の粘り気は感じられるんだけどあの位置じゃなぁ。

今年のアレコレ巡りの悪さを象徴する様な1戦だったなぁ。さて、これはこれで仕方ない。気になるのは次の師の判断だな。成り行きに任せないで、方法や番組選び、色々チャレンジしてって欲しいけど．．。余計なこと言ってすみません。
ちなみに乗り替わったヤネのコーヘー氏（松山J）はしっかりこのレースに勝利。しかもこの子よりも人気薄（7番人気）での金星．．．どどどよ〜ん。