雲間から差す細い光の中を行け(4/28・4/29Dｲﾝﾗｳﾞ他2)

奮わない牡の指名馬群に比べて、女子軍が躍動しそこから一気にPOGを席巻しようと一時は目論んだが、走る前から圧倒的な能力と絶賛されていたグラマラスライフは2戦して連にも絡めず、牡馬との戦いにも引けを取らなかったナスノシンフォニーはホープフルＳ5着後に屈腱炎発症、戦線離脱。最後に奇跡の復活に望みをかけたレーツェルも症状再発でトライアル直前に再びの頓挫．．俺は縁側で背中を丸め、安茶をすする日々へ。
　だがね、皆さん。止まない雨はないのですよ。そしてその内に雲の切れ間からまた陽が差し込んでくる時が訪れるのです。ディープブリランテの全弟、ディープインラヴ未勝利戦1勝ながら9馬身離したまさにディープなインパクトをひっさげ、ダービートライアル青葉賞に参戦決定！行け！まだ差し込む光は細く頼りない糸のようなものだが、自力で手繰り寄せ大舞台を掴みとれ！(そして俺も完全復活！)
でもちょっとその前に2頭の未勝利戦の話を先にサラッと。

4/28東京4Ｒ芝1800に出走は今話に出したばかりのグラマラスライフ。めちゃくちゃな期待と好時計にもかかわらず、デビュー2戦は5着、6着。陣営は素質だけで勝つことを諦め、じっくりと立て直し今度こそはの5月ぶりの3戦目。鞍上3戦連続でルメールＪって言うのも期待の表れ、当然の1番人気。さあ今度こそ．．．結果は．．。何の文句もない鞍上らしいスマートな運びで、直線、好位から抜け出しを狙うも伸びそこそこで、前に離され外から差されの3着。J談「乗りやすかったし距離も合ってると思う。休み明けの分最後は疲れた感じ。次はもっとやれると思う。」うーん、そう願いたいが．．今回は絵に描いたような力負けですな。

4/29新潟1Ｒﾀﾞｰﾄ1800を行くのはうちの火の玉小僧ウインルーカス。走り出したら止まらない行ってこいが売りだった彼も新馬3着後は4着-4着-7着-8着と思いっきり肩下がりで短期立て直し。冬毛ポワポワ、走りショボショボは改善され、格上馬相手に先着と言う寺島師もニッコリの稽古を経て戻って来たぜ。鞍上3キロお得なアンちゃん特典つきの川又Ｊも行ってこいパワーを助けてくれるはず！ダート替わりで一変にも期待。さあ6戦目の結果は．．。スタート今一つも、おお、川又くん出ムチくれた？(見間違いだったらゴメンなさい)ピャーッと出てって当然ハナを．．奪えないっ！(ｷﾞｮｷﾞｮｯ)外のダッシュ馬に突っ張られて結局番手回り。直線、自分のペースで行けた前が伸びるのを見ながら、力尽き後退．．と見せかけて盛り返した！3番手にへばりつき、前とは差があるものの差し返しての3着。馬券にしてみせた！人馬共に頑張ったなぁ、こりゃ。J談「何度もぶつけられて、馬がひるんだ。」えー、そうだったの。だったら尚更頑張った！次こそは勝ち上がろう。

で、白星はないものの足し引きで損もないっぽい結果に気合キープしながら、いよいよ、俺にとっては天皇賞よりよっぽどのメインイベントのこちら、4/28東京11Ｒ芝2400。鞍上はこの馬に合わせて東上の主戦騎手、岩田Ｊ。矢作先生の剛腕判断に導かれ、ついにディープインラヴ．．父と兄の背を追いながらトライアルレースに挑む。
3枠6番は前で捩じり切る予定のこの子にとっては絶好の内、しかも後入れ偶数。なんか、この盤石さが微塵もないながら、運を少しずつ拾ってくギリギリ感こそが夢を追う真の姿だっつう気さえするね。
さあ発走です！ダーンと出た！帽子から勝負服まで紅に染まったうちの特攻エースがそのままハナに立ち、集団を引き連れて行く！実は現地で見ててゾゾッて鳥肌立ったまま俺、スタートから叫びっぱなしでした(地下道に入る手前の直線のとこでギャーギャー大騒ぎ)。
そのまま向う正面では3馬身ほど後続を離したものの、三角手前で早々に突っつかれて並ばれるそりゃ当然ね、の厳しい展開。見せ場作ったし、最後はラビットでお役御免でも．．と思ったら東京の長い直線粘る粘る。ちょうど俺の前ぐらいで力尽きて下がって行ったけど、もう俺自身、視界がなんだかぼやけてよく見えませんでした。これこそ全力で勝ちに行った逃げ馬の散り方だと思う。ディープインラヴのダービーは、前哨戦の10着で幕。
鞍上談「若さを見せ外へ逃げ続けていた。それさえなければもっと勝負になったけど．．。」それも勝負ですね、目一杯やってくれたと思います。完全復活の岩田J、これからも続けて乗ってくれるなら何よりです。

ここで潰えたけど、十二分にいい夢見させてもらいました。「勝っても負けても」じゃなくてこう言うのが見られっから、「負けても負けても」競馬はやめられないんですわね。

そして来週は、逃亡者再び。うちの真のエースが同じ舞台を目指して挑む。水分補給しとこっとっ。