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2018/12/10 19:01
あのラッパはまだ鳴り響いているか? (12/8アルママ)
思い返すはありゃ何年前?15年くらいは経つんかね。連戦連勝を続けるディープインパクトの巻き起こす熱い風にミーハーな俺が浮かされたように見入ってた頃のお話。ディープはデビューがかなり遅かった記憶がありますが、その馬は逆に夏前からブンブン走ってたらしく5戦目で2歳チャンプに...そして文字通り唯一無二の鞍上から「英雄」と呼ばれた稀代の名馬劇場が幕開けした翌年。皐月賞でのディープの単勝はなんと1.3倍。だがそれより驚いたのは2番人気におされたその馬の単勝が二桁、11倍以上ついていたこと。奇しくもその差は「英雄」とその馬のセールにおける値段の差でもあったと後から知りました。ディープインパクト1歳馬セールで7350万、その馬2歳馬セールで735万円。その馬の名はマイネルレコルト。
何の話かって?実はマイネルレコルトの話じゃありやせん。そんな安馬でディープに「ディープも強いが、レコルトの方が強い。この馬を負かすのはどんな馬だろうと思う。同世代に名馬が2頭いるのか。」(細かいニュアンス違ってたらごめんなさい)と真っ向から喧嘩を売ったマイネル軍団総帥の話がしたいのです。
あの時、ディープインパクト劇場に夢中だったオイラはこの変なおっさんのことを初めて知り、アホかとゲラゲラ笑い転げたもんです。そして皐月賞5馬身差でマイネルレコルトが5着に負けたのを見て更にバカにしたもんです。
...そして時は流れて今年、老いて尚ますます盛んな岡田総帥がまたも懲りずに高らかなラッパを吹き鳴らすその後を、ハーメルンの笛吹きのネズミさながらについて行こうと決めたオイラ。調子いいにも程があると、当然、何だかばつが悪くも気恥ずかしくもありますが...その音色が盛り上げる馬の魅力に参っちゃったんだからこりゃ仕方ない。
さてオルフェーヴルとホエールキャプチャを両親に持つ、アルママと言うド良血。デビュー3戦勝ち上がれずにモゾモゾしている様子を見てると、ほんと5戦4勝で2歳G1ホースとなったマイネルレコルトをどの口がバカにしてたんだと今さらながらにおっさん思い出す度、頬も赤くなります。それは、アルママを応援し続けることで何となくごまかしてと...。今回ダートに行こうが、勝てない主戦騎手を使い続けようが..俺はアルママと一緒に総帥に踊らされ続ける道を今年は選ぶと決めたのだ!そう!走る前から英ダービーに登録なんつう荒唐無稽な浪漫を総帥と共に最後まで追うのだ!行け!アルママ!今日こそ勝ち上がれ!
12/8中山2Rダート1800未勝利戦。前走は芝1800で差し馬に屈しはしたが、結果2着なのになぜか今回は砂。直前調教はかなりいい感じ..でもなぜか砂。いやいや、疑いません!唯一のヤネ柴田大知Jも総帥が絶対替えないつもりなら信じるのみ..さあ今度こそ勝とう。14頭立て2番人気、2枠2番のトリプルツー(←あんまり意味わかんないけど..)発走です。
素晴らしいスタートで飛びだした!よし!鞍上ここぞとばかりにおして脚をつけると、内ラチ沿い一直線にハナを取り切った!よし!そのまましっかり単騎逃げに持ち込んで自分がレースをつくる形にしたのもよし!つうか、まったくダートを苦にしてないのもよし!まず前有利の中、この展開はすべてよし!
さあさあ母譲りの芦色の中に混ざる父の金...実に愛くるしい毛色の小柄なアルママが行く。余力タップリで最終角を先頭のまま回していき、直線200手前で自信たっぷりのムチが飛ぶ...リズミカルな連打に応え伸びる伸びる..完全に勝ちパターン。左ムチ1発2発3発...その瞬間、残り100で大きくバランスを崩す鞍上..アルママ..躓いたように大失速..バタバタしてる間にその外をまとめて差され、立て直しても時遅し..まさかの4着。
畠山テキ談「道中は外に逃げ加減、内ラチ沿いにある白いテープを気にしてた。直線で左ステッキを入れられた時にそのラチに飛び込もうとした。ダート自体は良かったので今後はそこを調整していきたい。」あー..あれラチ中に入るつもりでぶつかったのか..そりゃ止まるわ。
次回もダートね。いや、でもなんだろ...やっぱ可愛いなぁアルママ、おい!さあ次行こうぜ!来年はどっかのダービーだ!多分..ラッパはまだ俺の中に鳴りわたっとるぜ!