我、追跡開始也（シャドウチェイサーの巻）

シャドウチェイサーが日曜日、東京５Ｒ2000ｍでデビュー。馬主はあの飯塚さんで、有名冠シャドウに追跡者の意でチェイサー。卒のないところで組み合わさったら、いかにもなこれまた卒のない名前になったね〜。なんか、微妙な映画のタイトルであったよな．．．ブルース・ウィリスとかシガニー・ウィーバーとか大御所だけど、そろそろ油が足らなくなってる有名どころが出てたような．．．（毒を吐くなっ）。
　でも、有名馬主に藤原厩舎と言うこれまたバックはなかなか。ある筋ではその大手厩舎の中でもなかなかに期待されてると言う噂もある父もなかなかなゼンノロブロイ産駒（このなかなかがいかにも怪しいけど．．）。
　この子も個人馬主のせいか、ほんと情報がなくて忘れかけてた（薄情を白状）くらいだけど、キッチリじっくり乗りこまれて調教を積んでたみたい。レース前のコメントも「気性面を考えてじっくり調整。稽古通り走れたら期待できる」と．．うんうん。と、気性考慮．．とかちゃんと走れたら．．とか引っかかるところはシカトしてのいつも通りポジティブシンキングっ♪
　さあ、パドックでじっくり見させてよっ！恋のチェイサー、ｂｙ小林明子（なんじゃそりゃ？）．．４枠７番．．６が来たね。その後ろ、赤いメンコのこの子だっ、はい！撮影．．て、あり？この子８番じゃん？？ん？順番入れ替わった？その後ろは．．９．．１０．．１１．．げっ、７いないっ？！サーっと血の気引いて、一人オロオロ（ケガとかなんかで出走取消？）してたら、いたーっ！！一番最後から、なんかフゴフゴ言いながら、二人引きでのしのし歩いてくる、ちょっと煤けたような黒鹿毛の子。と思ったら、半分回ったとこで急に立ち上がって大暴れっ！！ぎゃーっ！！あんた、やんちゃして一番後ろに追いやられてんじゃんっ！全然シャドウチェイサー（影の追跡者）じゃないっ！悪い意味で一番目立ってんじゃんっ！もうこの子回ってる間中、何度も立ち上がるは先頭切って吠えまくるわ（で他の子たちも大合唱で迷惑かけまくり）の大騒ぎ．．こりゃあ、今日はダメだなー。まともにコース回ってくるだけで無事で終わったら恩の字かぁ、と覚悟したわさ。
だってねー。この新馬戦。秋の中距離ってせいか、デビュー前に名が知れてる子たちがかなりいたのよ。みんな適性を考えてここ狙ってきたんだよね。そん中で５番人気だったから立派なもんではあるけど、こんな猛りまくった状態じゃ、ただでさえ怪しいのに絶対勝負にならんでしょ。
と、止まれの声がかかって騎手たちが跨りにやってきた．．でもこの子はそんなん無理でしょ？と思ってたら騎乗予定のフランシス・ベリーが軽やかに駆け寄ってきて、ささっと鞍上へ。すげぇ．．まだブルブル唸ってはいるけど、キッチリ乗ってるわ。さすが、アイルランドの名手。でも、馬場へ行くまでベリーＪ笑いっぱなしだったけどね．．（多分苦笑いよなー）。

さあ、とにもかくにも後はヤネのなだめテクに任せて見守るしかないっ。
ゲート開いたっ！なんかヨレッとしたけど、とりあえず出たっ！．．そしたらなぜかブルンブルン顔をふってちょっとふらついてる間にかなり後ろの方へ．．やっぱ、ダメかぁ。掛かりまくってんじゃない？まあそれでも、インに入って流れにはついてってる．．うん、いったん最後方まで下がると思いきや、ジリジリ上がってってる？道中はそんな感じで中段の前の方まで上がって行き、最終コーナーで人気どころブライトバローズの後を追う感じで外へ持ち出した。．．直線、うーん、強豪どころが前で粘り、後ろから伸びのデッドヒートに入ったところでうちの子は画面にも映らんっ！．．やはり今日はこれまで．．と思って終わってみたら．．おおっ！５着っ！最後の最後に脚を使ってた？

レース後ベリーＪのコメント「まだ子供で競馬が何かわかってない（ごもっともー）。最後の２００ｍでこれが競馬だと気がついたみたいで伸びて来た（ワハハハッ！）」だってさ。
勝ったディープ産駒＋ルメール騎手のウェルブレッドやウォッカの子（ケースバイケース）、先出のブライトバローズ．．骨っぽい面子相手にこの状態でよくまぁ踏ん張ったけど、掲示板になんとか載ったのはベリー様様かなぁ。でもよくやったっ！少し大人になったら楽しみだねっ、チェイサーっ。