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2017/10/14 07:39
秋華賞特集 その2 案外面白い荒れ方
直線平坦で320メートルしかないコースで、スピードよりの行ったきり決着を想起してたんですが、
そういう意識は多分、騎手の頭を支配して、逆に面白いことになるんですね。
私がそう思ったのは初年度のエアグルーヴの凡走、というか故障みたいなもんでしょうね。
春のオークスを圧倒的勝ち方をしたエアグルーヴが、「桜だって、無事出てれば2冠だった」と言われる位の抜きん出た強さで、厩舎は今でいう角居さんみたいな存在の伊藤雄厩舎。で、鞍上は豊。
もう、大楽勝!みたいな雰囲気だったけど、多分故障だったんだろうな?
大惨敗。
勝ったのはファビュラスラフィンで、次のJAPANカップで強豪海外相手にハナ差2着だったから単に強い馬が勝ったわけで、決して行ったきりの軽い先行馬じゃなかった。
時計も物凄いレコードだった。
印象的だったのは、あまりの激流にエアグルーヴが道中喘いでいたこと。
伊藤雄二厩舎は、今で言えば藤沢厩舎みたいなところがあって、休み明けは、みっちり仕上げてこない。
この秋華は、同世代の勝負付けが終わった連中を7分で軽く蹴散らしてるやる!みたいな雰囲気がありましたね。
もし、ペースが並より以下ならエアグルーヴが喘ぐことも故障もなかったのでは?と、今でも思ってる。
緩いペースなら豊が好位からラスト、あの馬の抜群の決め手で、格好つけられたと思ってる。
それが、恐ろしいくらいのレコードを誘発する超ハイペースになったので、底力と共に完璧な仕上がりが求められたんだと思ってる。
この時から、道中フルパワーで追走しないといけないレースは、いわゆる切れ味とか、決め手だけでは単純に決まらないもんなんだなあ、という漠然とした感覚を持ちはじめた。
というより、めちゃくちゃ荒れることもありうるな、と、そう思う様になった。