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2017/11/23 22:49
ジャパンカップ特集その17 本物の怪物登場かも?
これまでキタサンブラックの体調や、特長について多く語ってきが、私が今回おすすめしたいのは、むしろ積極的な意味でのレイデオロだ。
ほとんどの投稿は、どちらかというと数字の裏付けを重んじてきた方だけど、この馬だけはちょっと違う。
デビュー二戦目の葉牡丹賞
このレースビデオの最後の直線を見てほしい。あの坂の前後の脚を見て
あ、来年全てこの馬が勲章を持っていくな。藤沢さん、とうとうダービーか。
と、確信してしまったので。
そして、明確に覚えてるのは、
クラシック路線はめちゃくちゃ面白くなくなる!(全て圧勝で単勝1.2〜1.3倍で、逆らうだけ無駄遣い)
と、思ってしまった。
上がりタイム、ハロンラップには、現れてないよ。
でも、4コーナー、最後方の大外から先団馬群に取り付いて、そこから一気に抜け出すときの脚の回転を見て!
ターボチャージだから。
「抜き去る前に、この勢いなら、手綱を緩めても惰性で突き抜ける」
と、判断したルメールが、ゴール前100メートルくらいから早々と流し始めるから、そこでは、脚の回転は普通に戻ってるから!
是非ね、そこを見て。
藤沢さんも、ルメールも、もう葉牡丹賞で、翌年のチャンピオンになるであろうことは分かってたはず。
だから、年末のホープフルステークスなんか、中山の2000メートルで、掟破りの
ほぼ最後方だもん
直線で進路さえ確保できれば、クラシック出走権利に十分な賞金を加算して、冬の寒い時期は緩められるという計画だろうね。
案の定、藤沢さんらしく、緩めすぎたのか、
皐月賞なんて、どうでもいい
かのような調整っぷり。見事に皐月賞を叩き台にしてダービー制覇。
多分、ダービーさえも、使えないなら仕方ないよね、と笑いながら見送るであろう藤沢さんの笑顔が目に浮かぶ。
藤沢さんの持論は、
強い馬は生まれてくるもの
鍛えるものじゃない
生まれたまんまの強さ・素質を邪魔せずに稽古して、騎乗すれば、自ずと結果は出る!って、方
だから
シンボリクリスエスも
ゼンノロブロイも
皐月賞なんか見向きもせず、ダービーだって、無理な使い方せず、確かに2着だったけど、その後、無理をしなかったが故の成長力、古馬としての圧倒的な強さを誇示したのは、このトレーナーならでは、だと思う。
この人の笑顔や喋り方を見てて思うのは、
待つこと
が、できる方。こんなことは普通できないんだと思う。
この素質馬、ダービーに出したい!
と、出すことそれ自体が目的になってしまうのが、ほとんどのケースなんだろう。鍛えすぎて、あるいはローテがチグハグになって、馬は萎んでいく。
30数年なんだろうな。
待って待って、待ち続けて
ようやく
レイデオロ
そして
ソウルスターリングまで。
だからこそ、この今年のダービー馬の
秋になっての成長は計り知れないとと思ってる。通常年の、そこらの厩舎のダービー馬と同じ目線で見ちゃダメ。
全く無理せず、素質だけで勝ったし、全く消耗品してないから。
そして、それはスローペースだったってことも更に拍車をかけてるんだと思う。
秋緒戦、藤沢さんが、仕上げてるはずもない神戸新聞杯で、赤子の手を捻るように、負かしたキセキは菊花賞馬。
ただし、キセキについては、菊花賞の勲章よりも、むしろ注目すべきは、神戸新聞杯の直前の2000メートル戦
1分56秒9
という2000メートルを、国内の歴代5位のタイムで走破していて、上がりがぶったまげる
32.9!
1位は天皇賞秋のトーセンジョーダンの
1.56.1だけど、
上がりは
34.2
1分56秒台で走った馬は、キセキ含めて9頭いるけど、
7頭が、
上がり34〜35秒台で
33.6が1頭いるだけで、ほとんどの馬が、「もう限界ギリギリの走り」
それを32秒台
もちろん新潟の馬場はかなり速いから東京競馬場なんかと比べたら割引は必要だけど、直線で
推定9秒台のラップ
を刻んだと思われる。それも3歳だよ?!西の藤沢厩舎といってもいい、無理をさせない角居さんの馬が!
その、中距離王になろうかというキセキを、順調に夏を使ってきたキセキを
休み明けで赤子の手を捻るような負かし方をしたのが
レイデオロ!
このことは、キタサンブラック礼賛一色に染まっている中でも、冷静に見極めるべき。