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2017/12/03 08:40
チャンピオンカップ特集 その2 ダート界を俯瞰してみて
基本的に日本競馬は芝がメジャー
ダートは、どうしてもマイナー競技です。そうであるが故に、その世界が、ダートの世界が、
レジャーとして、興業として、メインイベントの芝レースを補完する形でレースプログラムが運営されてきた歴史的背景を理解しておくことは、馬券を当てる上で、決してマイナスにはなりません。
国内最強を決めるレースが
ダービーであり
天皇賞であり、
ジャパンカップ
有馬記念
数え始めたらキリがないけど、そういう芝の各カテゴリーナンバーワン決定戦が、
数十レース用意されてるのに
中央競馬のダートG1レースは、
今回の
チャンピオンカップと
フェブラリーステークス
だけなんだから、そりゃそうでしょう!
距離も1600と、1800・・
何なんでしょうね(笑)?
しかも季節は、
冬・・・
通常というか、芝なら
暑い夏と厳寒期を避けて、
春〜初夏
秋に
ビッグレースは、集中してますよね。
「じゃあ12月厳寒期の有馬記念は、なんなんだっ!」
と、お叱りを受けそうですが、有馬記念は、あくまでも
各カテゴリーのチャンピオン同士の異種格闘技戦という、
イベント色が濃いレースなので、正規のチャンピオン戦がひと通り終わった後という、馬券売上目的、ファンサービスとしての興業的意味合いでしかなく、
だから、おおよそ馬のコンディションなど考えてない12月に行われる
ってわけですね。
じゃ、イベント的意味のないダート王者決定戦が何故こんな時期なのか?
というと、
そもそもフェブラリーSの前身は、フェブラリーハンデというハンデ戦。レース名のとおり、2月に施行されていたオープンのハンデキャップレースを、徐々に格上げしていったら・・
いつの間にかG1になっていた
ってこと。いきなりG1にしようということではなかったはずで、
■ダート路線も盛上げて、売上を上げたい!
■重賞って看板だけで、ギャンブル好きの連中は財布の紐が緩むからとりあえずG3にしてしまえ!
■どれを選ぶか?っていったら王道の東京競馬場での根幹距離マイルのオープン特別のフェブラリーハンデあたりでええんちゃうか?
■ハンデキャップってのも、ダートは強弱が固定していて一般的に「強いやつが強い」ってなことになり、荒れないから、馬券売上としてちょうどええんちゃうか?
ということで、
G3になり、
それ以降は、
■何をG2に格上げする?
って、タイミングは、当時数えるほどのレース数しかないG3から選ばれるのは、当然で、G1になるときも同じ。
つまり、そういう興業的理由だけから、特定のレースの格を上げていって、その施行時期が結果的に・・
知らないうちに
というより、チャンピオンを決めるのに相応しい時期に!距離に!というアプローチとは、無関係に
「馬場に凍結防止剤をまかなきゃならない厳寒期になっちゃった!」
って、だけのこと(笑)
チャンピオンカップにいたっては、元々レース名は、ジャパンカップダートであり、ジャパンカップ芝との同一週開催で、国際的なダートホースチャンピオン決定戦だったのに
■芝と同一週だと馬券が売れないから、翌週にしただけのこと。
ま、1週しか違わないから、フェブラリーに比べたら秋からの調整はしやすいけど、
■距離は、本来の
国際ダート標準の2000m前後
のはずだったのに、国内のダート既成勢力のメイン距離が、競馬場のコース形態都合で1800になってることから、国内馬の参加さえも「距離が長い」ってのを嫌うだろうということ、海外からの参戦が全くないことから
なし崩しに1800にした
ってこと・・