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2018/01/14 09:53
京成杯〜血統に頼った地味なアプローチ
もう少し馬券に絡めて具体的に言うとこういうことです。
1つは、とにかくレースビデオを見ずに血統を語るな!って、こと。
良血でも、馬体が良くても
走らない馬は走りません。
でも、当歳のときには、血統と馬体だけで、売り買いが決まるんですよ。
走るか走らないかの段階で決める。
あるいは、生まれる前から持ち主が決まってる。
2歳になり、走らせてから売り買いしていたら、生産事業は成り立たないですよね?完全に特定できない時期に売り買いするからこそ、
貧乏牧場も、吉と出るか凶と出るかわからないけれども(走るか走らないか)、
良血で、馬体さえ良ければ
高く売れるので、無理して高い種付け料を払ってでも、賭けに出るわけです。
つまり、
仮にサラブレッドとして、走らなくても、クズでも
良血で、馬体が良ければ
儲かるんですよ。
そして、紛れもない事実は
当たりハズレはあるが、
良血で、当歳において馬体のいい馬が走る確率は
良血で、当歳において馬体の良くない馬より、確実に高いし、
良血でない馬よりも格段に高い
ってこと。
でも、そんな数千万円、数億円の馬にさえ、クズはいる。それはわかりますよね?世の中を騒がせてるから。
そして、必ずしも最高クラスの価格帯の中から世代最強馬は出ない。
ディープインパクトは、サンデーサイレンスの中では、かなり安かったはず。
結果論で適当な御託を並べる輩がいるけど、
ディープインパクトの薄くて、軽い馬体を見て、3冠馬になることを予測できた人はいないはず。
走らせてみて、はじめてわかったこと。
私自身、ディープインパクトを新馬で見たその日に
あ、3冠確定!
と、思いましたよ。あのレース見て、そう思った競馬ファン多いんじゃないかな?それくらい如実ですよ。フォーム、走り方による能力判定って。
ディープの走りを見て、血統見て、
あ、末恐ろしい走りをしたあの馬、父がサンデーサイレンスで、兄がブラックタイドで、姉がレディブロンドか。3冠確実やな。次のレース突っ込もう!
となる。
まあ、ディープは、
1.1倍とかでしたから、ちょっと例としては悪いですけどね。何しろ3冠確定を思わせるパフォーマンスでしたから。
そこまで誰が見ても!
っていうのじゃないくらいの凄いパフォーマンスを見極めることが大事。
そして、ここからは上記の裏の狙い方
億単位でやりとりされた馬は、そりゃ名門厩舎に入り、大牧場の手厚いバックアップもあり、名騎手が乗りますわね?
そして、ここからがポイント!
例え、億単位の値段相応の将来性が、
実際の走りから感じられなくても、厩舎を、騎手を変えるわけにはいかないし、「この馬アカンよ」とも、言いづらい。
「奥手ですね。」
とか、
「使いながら」
とか、
「まだ気性が子供・・」
とか、
「前向きさが」
とか、無数の無難なコメントが用意されていて、決して「ダメだこりゃあ」とは、言えない。
当たり前です。億単位の金を出してくれてるのは、最上得意客なので、走らなくても
けなせないし、
手をかけないとならない
んです。そしてそれは、
良血で、好馬体で、値段が高い
んです。それらが、新聞の馬柱にも全部出るんですよ。
「3冠馬の近親、2億円」
ってな具合に。未勝利やら、3歳のレース経験数の少ない時点での特別や重賞で、判断材料が少なければ、それらを拠り所にする
オッサン
たちが五万と出てくるのは想像に難くないですよね?
オッサンたちは、ビデオなんて振り返りませんからね。
だから、しっかりとレースビデオを見て、「走らない良血かどうか?」を判定するのも、ある意味血統からのアプローチなんですよ。