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2018/01/14 14:22
京成杯について 結論を出す一時間前
この時期に注意すべきこととして
レースをよく見ましょう(ビデオ)!と申しましたが、
馬柱だけ見ていると、一番陥りやすい罠は、
「二着の馬との差」
しか目に入ってこないし、
「その差がどうやってつけられたか?」
がわからず、着差の「価値」を一律的に評価してしまい、
サラブレッド競争能力の正しい評価ができないってことに
なります。
では一点目の二着との着差ですが、
たとえばこういうことです。
二着とはハナ差
二着と三着の差は五馬身
そして二着の馬は次のレースで、結構大きな着差をつけて、強い勝ち方をしていた。
こうなると、「二着とハナ差」って額面以上の価値がありますよね?もっというと、その二着の馬が次のレースで「強い勝ち方をしていた」から、「そんなの意識している」っていうかもしれませんが、二着の馬が次のレースでも二着だったけど、そのときに勝った馬が、次のレースで大差勝ちして、そのときの三着馬が大きく離されていたけど、その馬の次に勝っている。
こうなるとどうですか?
なんか、こんがらがってきている方がいるかもしれませんが、
この時期の未勝利とか500万下なんて
玉石混交で、本当にくず馬の集団のレース組み合わせもあれば、重賞なみのメンバーであることもあります。
そういう相手関係もふまえつつ、着差ってのが、何着と何着の間がどの程度だったのか?全体的な差の広がりや分布がどんな感じなのか?も抑えた方がいいです。
そして二点目
「差がどうやって広がったか?」です。
これは「超強豪に乗った超名騎手」が、勝つことに100%確信をもっている場合には往々にしておきることですが、
たとえば全体時計がウルトラ平凡になってしまうようなドスローだった場合、当該エリート馬の騎手は、逃げるというよりも、折り合いや馬の後ろを従順についていくことを教えるためにがっちり抑えます。当然強豪ですから、いつでも一瞬で交わすことができます。
で、4コーナー手前あたりでは後ろをチラチラと見ながら、どスローで余裕ぶっこいていたら、虚を突かれて格下に一瞬で交わされる可能性があるので、ぎりぎりまで追い出しを我慢しつつ、場合によっては早めしかけもします。
後ろから、そのドスローにさえついてこれなければ、ゴール前100メートルで
一鞭くれてやるだけで、一瞬で1馬身ほど前に出て、その後は行き過ぎないようにすぐに手綱をしごくのをやめます。
だから、またゴール前つめられて結果的には半馬身差とか・・・
これって、つまり残り300メートルあたりでしかけたら、
5〜6馬身はらくらくちぎる可能性を示唆するパフォーマンスなんですよね。
逆に、スタート直後から逃げて逃げてハイペースで逃げまくって直線入り口で10馬身体も引き離していたら、
そりゃまあ、強いかもしれないけれど、離れて当たり前なわけで・・・
よって、どういう着差がどういう地点からの仕掛けや駆け引きによって生まれて、どの程度の時間で作られた差なのか?
というのは馬の体の動かし方の変化とともに評価しないといけませんね