4046件のひとこと日記があります。
2018/04/09 07:02
皐月賞〜過去10数年振り返り
私の最初の皐月賞は、30年位前のサクラスターオーですね。
そこから2000年までは、2分0秒台〜2分1秒台の攻防だったんですよね。
何れも超名馬の皐月賞、ダービー2冠馬
トウカイテイオーが
2.01.8
ミホノブルボンが
2.01.4
でしょ。1990年代初頭を代表するスターホースね。
で、1993年に
ナリタタイシンが
2.00.3
という快時計を叩き出した翌年に
ナリタブライアンが
1.59.0
という顎が外れんばかりのレコードを出す。これ、皐月賞レコードばかりでなく、古馬も含めた中山芝2000メートルのオールタイムベストで、しかも五年ぶりに0.5も更新する記録だったんよ。通年皐月賞勝ちタイムレベルより2秒は速かったしね。
それ位、ナリタブライアンが傑出した怪物だったのかというと、そうではなくて、このときの2着の
サクラスーパーオーは
1.59.6で、
これほ、それまでのオールタイムレコードに0.1差でしかない凄い記録だけど、サクラスーパーオーは傑出した活躍はしてないからね。
3着のフジノマッケンオー
4着のドラゴンゼアーだって
1.59.7だけど、そんな名馬にはなってないしね。
そして、極めつけは同年暮れ
1994年12月に、この怪物三冠馬のスーパーレコードが、
ナカミアンデス
という、重賞すら勝てなかった一介のオープン馬によって、いとも簡単に更新されるからね(笑)
1.58.6
だもん。多分、前年から何か変えたんだと思う。ナリタタイシンの
2.00.3
も、それまでの平均値を一足飛びした感じだったし、1993年の春には、それまでのベストレコードとのタイ記録を大して強くもない馬が出していたしね。
ただ、このナカミアンデスの快記録を初めとする1994年以降、また時計の伸びは止まるんだよね。
硬い馬場!とか、故障多発とかあったのかもね。
だから、1990年代後半の皐月賞は、ダービーとの2冠馬サニーブライアンの
2.02.0とか、
ダービーブッチギリのスターホース
スペシャルウィークを快速逃走で封じた
セイウンスカイですら
2.01.3
と、まるで速すぎた馬場をあからさまに細工したように時計がかかり始める。
ただ、それも1999年から徐々に変わり始め、特に秋の9月は強烈で、
1999年9月にはクリスザブレイヴが、2000メートルオールタイムベストを更新する。
1.58.5
そして、この頃から皐月賞タイムも、また速くなっていって
2002年にはノーリーズンが
1.58.5という
オールタイムベストと対レコードを記録する。
が、2着、3着との差は僅かで、しかも前年の驚異的な強さで皐月賞をブッチったアグネスタキオンが、
2.00.3で、
ノーリーズンごときが、伝説になろう名馬アグネスタキオンより、
1.8秒も強い
とは、誰も思わず、異常とも思える馬場がかなりの話題になり、
そして、この頃からタイムが速すぎる馬場は馬の
強い!
という意味を覆してしまう感覚を感じたものだ。
それまでは、確かに時計が速い馬は強いという基本はあったと思うが、
最後の最後は、バテない強さこそが名馬の条件だったのに、
いくら飛ばしても前の馬の脚が止まらない!そしてスタミナ豊富な名馬が追いつけない!
そんなシーンも目にするようになってきた。この年、皐月賞でノーリーズンに追いつけず豪快に大外から追い込んで三着だった本命タニノギムレットが、豪快にダービーを勝ち切って、
一方のノーリーズンが、掲示板すら逃した姿が、そういう印象を殊更強烈に残したものだ。