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2018/05/13 13:06
【くどいと思う方は読み飛ばして】 距離適性、能力、レコードなど(その5)
読解能力がある方なら
「ふむふむなるほど・・・」とついてきていますよね。
もうすぐ答えです。
さて
マイルですが・・・
時計のかかるヨーロッパだと、つまり抵抗が大きいわけですから、2400メートルなどのように「基礎抵抗(馬場のストレスにかかわりなく、そもそも接地するだけの抵抗、空気抵抗、重力)」が、距離によって増えていかなくても・・・
1600という距離でさえ、かなり「抵抗」がきつく
強い馬(ヨーロッパ的な価値ともいえるスピード・スタミナ兼備)
に一日の長があります。
でも、日本の馬場だと
1600メートルは、ヨーロッパほど抵抗がないので、
「強い馬と強くない馬」の差は拡がりません!!
さて、ここからが曲者
「強い馬」って何?ってことですが・・・
ヨーロッパ的な尺度といってもいいかもしれません。もっとわかりやすく言えば、
1800メートルとか2000メートルとかでも強い馬!!
って言っていいかもしれませんね!!
例えば!!
タニノギムレットのダービー
強かったですよね〜
私が見たダービーの中では、五本の指に入るくらいですよ
大差ではないけどゴール前の伸び足とか、破格ですよね。この後200メートル走り続けたら大差がついたと思わせるような脚色の違い。
二着が後に破壊的な大差で有馬記念をぶっちぎったシンボリクリスエスだったというのも、事後的にタニノギムレットの強さを偲ばせたのかもしれません。
でもそんなタニノギムレットでさえ、ダービー前の
NHKマイルカップは
テレグノシス
に負けたわけです。かなり決定的な差で・・・
これが「日本のマイルでは必ずしもヨーロッパ的尺度で強い馬」が勝てるわけではないってことです。
よく「負けて強し」
っていう言葉を使うじゃないですか?日本人って?
それって実は「日本人の美学」が混入していて・・・
「逃げ=卑怯者」
という文化(笑)があるんですよね(笑)
別に困難から「逃げて」いるわけではなくて、全体距離をどういうペース配分でいくのか?っていう計算に基づいて
「たまたまラストの直線でどの位置にいるのか?」
ということで「逃げ」「先行」
なのか
「差し」「追い込み」
ということでしかないのに、前者が
「困難から逃げる卑怯者」
後者が
「潔い正直者」
みたいな構図が、どこかこの国にはあるんですよね(爆笑)〜
だから「ゴール前猛然と追い込んできた馬」
こそが真の強者であったり、「正義」であったりするようなところはなくもないんだけど、マイルという距離においては、このイメージを捨てた方が得策だと思うわけです。