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2018/05/20 07:43
ウオッカの同一年のマイルと2400制覇
先程の我田引水的な
ラッキーライラックを貶めるための
マイルと2400同一年挑戦はないし、成功例もないはず!
という件の本質ですが、
事実誤認甚だしく、ここは謝罪します。
一方、これを成し遂げたウオッカという馬の驚くべき性能の高さと、これを実現した角居調教師のマネジメント能力の高さと、
あとは、ウオッカをギリギリもたせた(オウケンブルースリの鬼脚の猛追に飲み込まれる寸前がゴール)
ルメールの腕
は、凄いな〜
と、思うわけですが、
とはいいながら、やはり同一年にそれをやり遂げるのは、決して合理的ではないし、原則無理だと思ってます。
ただし!
これは言い訳でもなんでもなくて、これまでもずっとお伝えしてきたつもりですが、
1600と2400に要求される馬の肉体的能力(含む心肺機能)そのものが
異質ということではない!
ということです。
1600も2400も、
サラブレッドのハロン最高速度が
9秒程度
時速
80キロ近い中で
マイル限界タイム
1.31.0の平均速度
ハロン11.2〜3秒程度
時速
64キロ
2400限界タイム
2.22.0の平坦速度
ハロン11.7〜8
時速
61.5キロ
最高速度
80キロに対して
マイルは
64キロ=80パーセント程度
61.5キロ=77パーセント程度
であり、本質は変わらない。
人間の陸上でいうなら、
300メートルと
400メートルの違い位
この両方の競技について、
世界一になれる肉体的素養は
全く変わらない!それは私が陸上の先週なのでわかります。
というより
200の素質と
400の素質も同じ
一時期
マイケル・ジョンソンという陸上のスーパースターが、
200と400で、同時期に世界一だった時代がありますが、そのレベルは、単に相手に恵まれたのではなくて、
両方を驚嘆すべき世界記録で制圧するという圧倒的レベルでした!
でも、200#400の素養と
100の素養は違います。
というか、100を世界制圧する肉体的素養だけでは、200#400は勝てません。
つまり、本質的に200と400の肉体的素養はスピードだけではだめなんです。スピードを持続できないとだめなんです
で、詳しい方に突っ込まれそうなんですが、「二度と人類が破ることができないだろう」と、言われていた
200の記録は、
実は驚嘆すべき100メートルの世界記録保持者
ウサイン・ボルト
に破られるんですね・・
ウサイン・ボルトは、明らかに体型やらフォームからして、400も世界記録を狙えた選手です
が、苦しいトレーニングに耐えられるか?とか、100を極めるために、邪魔にしかならないスピード持続トレーニングをやるのか?
とか、いろいろあります。
あまり皆まで書きませんが、つまり、
世界最高峰レベルでいえば、人間の陸上もサラブレッドも同じであり
少なくとも200#400の世界レベルに要求される肉体的素養は同じだけど、磨かなけれはならない部分が、僅かに異なるし、
例えばオリンピックなど、同一開催で2つの掛け持ちは、一般的には自殺行為的なチャレンジであり、それを敢えてやるのは、他の選手よりも
スピードが1枚上で、持続力、疲労回復も含めた総合能力は、2枚、3枚上だから!
そして、それは、サラブレッドでは、もっともっと顕著。
なぜなら人間は、
今回は100だ、
今回は200だ、
今回は400だ、
とレースに臨むにあたって、これから走る距離を認識して、ペースをコントロールできるから。
しかし、馬には難しいはず。もちろん事前の調教の匙加減や、当日のジョッキーの様々な指示伝達手段により、頭のいい従順な馬なら制御が効くケースもあろうが、それは稀であるはず。
結論を言えば絶対に選択しえないし、ウオッカは、化け物ということ。
ダービーをぶっちぎったわけで。
しかも、脅威の上がり
33.0!
有り得ないよね(笑)
そういう化け物が!
ジャパンカップには、トライするつもだけど、さすがに
「闘志満々にスピードを
活かすタイプで春天3200は、合わないので」
ということで、別に仕掛けたりしなくても、2400を走る時と、そんなに変わらぬペースモードで走っても、
気持ち的には八分、九分で勝ててしまうマイル路線で、道端に落ちてる
1億円をもらっとこうか?
位のチャレンジだったと思う