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2018/05/25 07:58
距離別の要求スタミナの考え方
自分も錯覚したけど、
どうしても2000メートルを
好タイム
速い上がり
でこなせば
2400は、ドンと来いだ!
という思い込みが強くなるが、これがものすごい幻想であることは、
昨年の皐月賞をかなりの好タイムでワンツーフィニッシュした
アルアイン
ペルシアンナイトが
ダービーで実証してくれている。
距離別のスタミナの考え方の基礎として、私は以下のように捉えないといけないかな?
と、思い始めている。
統計的な実証をしたわけではなく仮説に近いものなので、興味ない方は無視してください。
まず、馬が、1万メートルとか2万メートルとかっていうかなり長い距離を継続的に走れるスピードを抑える必要があると思ってる。
概ねでいいのよ。
厳密なタイムラップや時速を知る必要があるわけではなくて、
12秒フラットラップ
という競馬において、わりと
ミドルペースの代名詞
と言ってもいい、
この速さ=時速60キロ
が、馬のスタミナをどの程度消費するのか?言い換えれば、12秒フラットラップを連続的に継続するのが、どの程度大変なことなのか?
を掴むことが目的。
例えば人間ってさ、
マラソン
40キロ2時間
時速20キロなら、まあ無尽蔵に走れてるよね。
人間の最高速度は100メートルの、スタート加速期間除くと、トップレベルで9秒切るくらいだから、
時速40キロ強
約50パーセントのスピードなら無尽蔵に走り続けられる。
運動生理学的に言えば
有酸素運動によるエネルギー供給能力の限界スピードが
時速20キロ
サラブレッドは、体重全然違うから、この人間のケースを当てはめることは、到底不適切だよね。
500キロからある巨体を動かすパワーは、50〜60キロの人間とは全然ちゃうからね。
ただし言えるのは、
サラブレッドの最高速度が
ハロン9秒とすると
12秒は無尽蔵に走れるペースよりは、かなりレベルが高いよね。
もしサラブレッドの12秒相当のラップで、人間がマラソンを走ると、そのタイムは、
1時間20分
だからね(笑)
マラソンだよ?
2時間は優にかかるマラソン
これ、マラソンを画面で見てたとして、どんな感じかというと、
3秒間に1メートルの差が開くスピードの差だよ。
1分間でなら
20メートル(笑)
だからハロン12秒ってのは、人間の陸上で持続的に発揮可能なマラソンペースに当てはめると、めちゃくちゃ速くて、
有酸素運動の限界値ははるかに超えてるわけよ。
かなり速いの!
ここからスタートしないと、
ハロン12秒ペースという、我々がサラブレッドのスピードとして抱いてる
「まあ平均的な速さであり、走る距離が200メートル伸びたときの推定タイムはハロン当たり12秒加算してやればいい」
という誤った公式に留まり続けることになり、本当の選手権距離2400メートルの王者を探し当てることができなくなるわけ。