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2018/05/25 19:37
1600#2400両方強いのは?あり?
私のさっきまでの話と限界タイムを組み合わせると、大体こんなことが言えます。
2400で限界タイムで王者になれる馬は、ほぼ間違いなくマイルの王者になれるけれども
その逆は成り立たない!
概ねこんな意味
2400を
2.22.0
世界レコードクラスなら
マイルでもチャンピオンになれる。
でも
1600を
1.30.7
世界レコードクラスでも
2400でチャンピオンになれるとは限らない。レオアクティブが2400のビッグレースは、勝てないでしょ?
こういうこと
2400の
2.22.0って、
ハロン平均単純12分割で、
11.83
でしょ?
1600の
1.30.7って
ハロン平均単純8分割で、
11.38
ということはさ、
最初のスタート後無酸素運動は、あまり変わらないとして、その後の惰力スピード有効期間が2ハロン近くあるとしたら、
1600は、
11.38のスピードが、純正に必要な距離は、
5ハロン位
2400は、
11.83のスピードが、純正に必要な距離は、
9ハロン
有酸素運動のマックススピード値が
15秒とすると、
1600は、
ハロン当たり
15秒−11.38秒=3.62秒
のスピードアップのための無酸素運動供給を5ハロン継続させねばならないが、
2400は、
ハロン当たり
15秒−11.83秒=3.17秒
のスピードアップのための無酸素運動供給を9ハロン継続させねばならない。
別の表現の仕方をすると
2400は、ハロン当たりの上乗せエネルギー量は、
「3.17/3.62」= 88パーセントだが、
そのエネルギー上乗せ距離は、
マイルだと惰力進行期間を除いた
約5ハロンなのに対して
2400だと
1.8倍の9ハロンにもなる!
そうすると、全体を通して、有酸素運動に上乗せしなければならない
無酸素運動の総量は、
ハロン当たり88パーセントでも
継続必要距離は、1.8倍なので、
88パーセントに、1.8倍を乗じて
=1.58倍
にもなる!
そして、ここからが肝なんだけど、オープン馬と言われるほどのサラブレッドは、例外なくハロンラップ10秒台は、出せるので!
無酸素運動の総量が、マイルを限界タイムで走るための必要量を超えてさえ、いれば、
あとは、ハロン毎に、いかに無酸素運動総量を配分してスピードを上乗せするか?だけでしかなくて、
2.22.0で、2400を走れる馬は、1600を1.31.0でなら走れると思われる。
ただし、そういうリズムに慣れているかどうかは、全く別の課題ですがね。そういうペースを嫌がるとかっていう課題は、とりあえず無視してます。あくまでもフィジカルな素養としては、十分行けるってこと。
ただし、逆は、無酸素運動総量が全然違うので、マイルの限界タイムを出す総量はあっても、そこが限界で距離伸びたらパタリと止まる可能性もある。
マイルを限界タイムでこなせる馬が距離伸びてどうなるか?を外から見て確実に判断することはできないので、マイル限定とは言いきれず「いかなるマイル王者たりとも2400王者になるのは無理!」と断言は絶対に出来ないけど、必ず行ける!とも言えないはず。ってこと。
ここで、もうひとつ重要なことは、
無酸素運動のエネルギー量は、身体というか筋肉量に依存するので・・
似たような馬格のサラブレッドなのに、ある馬が、ある馬の1.5〜1.6倍の筋肉量などを持てるわけがなくて、どうやって、
2400を12秒台割れのラップで走り続けるのか?というと、
上乗せしなければならない無酸素運動の量をハロン当たり減らすしかなくて、その手段は、
有酸素運動マックススピードを上げることだ!
2400の限界タイムの平均ラップは、
11.83と言ったが、
先程の例のように有酸素運動マックススピードが、15秒だと、ハロン当たり
15−11.83=3.17だけど、
心肺機能高く、ミトコンドリアの性能も高いとして、例えば有酸素運動マックススピードが、0.8秒速くて
14.2秒としますよね。
そうすると上乗せスピードエネルギーは、
14.2−11.83で、
2.37
と、3.17に対して
0.74になるので、
2400を通して上乗せしなけりゃならん総無酸素運動エネルギー量は、マイル限界タイムに比して、
さっきのケースは、1.58倍だったのが、1.16倍となり、
体内に持たなければならない筋肉量は、現実的な感じになってきます。
まあ、大体おわかりなように、
距離が伸びれば伸びるほど、
身体に纏える筋肉量が有限である以上、
有酸素運動のマックススピード値を底上げしないと、いけないということになる。