スマートフォン版へ

マイページ

4046件のひとこと日記があります。

<< オジュウチョウサンがベールを脱ぐ(その1)... ひとこと日記一覧 オジュウチョウサンがベールを脱ぐ(その3)... >>

2018/07/07 04:47

オジュウチョウサンがベールを脱ぐ(その2)

単にトータルのタイムだけを見つめていているだけでは、その価値を「平地で通用するかどうか?」という観点で評価するのは難しいよ。

平地と障害は別物!
そんなに甘くはない!

こんなこと誰でも言える一般論。まあ、10回言ってれば、9回は、当たるだろうね。

でも、そんなことはこっちも知ってる(笑)おそらく、

障害馬が平地で凡走するであろう

10回中の9回、一般的なケースは俺でも「この馬は無理」って言うよ。

でも、「障害馬は〜」とは言わない。そういう一般化はしない。

なぜなら

障害馬が平地がダメ

なんじゃなくて、

平地で、ダメな馬が障害に転向しているケースが、ほとんどだから!

障害レースでは、平地の早い脚が要求される流れにはなりにくいので、連戦連勝を重ねて「一見、強くなったように」見えても、実はそうでもない!

って、可能性がそれなりに高いからだ。

じゃ、全ての障害馬がそうなのか?っていうと、そうとは限らない。平地の脚がある馬も中にはいる。個別に見ていかないと!

百聞は一見にしかず
障害の最高峰レースである「中山グランドジャンプ」4250メートルの過去のラップを丸裸にしてみよう。

以下は、「中山グランドジャンプ」創設以降、良馬場、4250メートルで施行された際のラップである。

上から年代の古い順に記載するので、一番下が前回のオジュウチョウサンのレコード勝ちの2018年のものだ。

ラップは、左から順に

最初の2650メートルのハロン平均ラップ。つまりスタートから、ゴールまで「残り1600メートル」までのハロン平均ラップ(2650メートル=約13ハロン分〜)

次が、

残り1600メートル地点から残り600メートル地点までの1000メートルのハロン平均ラップ(5ハロン分)

最後が

残り600メートル(いわゆる上がり3ハロン)のハロン平均ラップ(3ハロン分)

2650m迄 3650m迄 4250m迄
左から(13f分)(5f分)(3f分):f=ハロン

14.06×13f 13.62×5f 12.63×3f
13.83×13f 13.88×5f 12.73×3f
13.72×13f 13.44×5f 13.26×3f
13.38×13f 13.80×5f 13.53×3f
13.78×13f 13.62×5f 13.20×3f
13.79×13f 13.84×5f 12.93×3f
13.76×13f 13.70×5f 13.16×3f
13.63×13f 13.82×5f 13.10×3f
13.98×13f 13.24×5f 13.36×3f
13.93×13f 13.38×5f 13.00×3f
13.89×13f 13.30×5f 13.36×3f

【 2015のアップトゥのレコード時】
13.76×13f 13.22×5f 12.70×3f

【 以降2016〜18のオジュウ3連覇時】
13.81×13f 13.48×5f 12.96×3f
14.09×13f 13.50×5f 12.16×3f
13.52×13f 13.38×5f 12.30×3f

よ〜く、見てほしい。2000年頃から今年までの序盤からラスト3ハロンまでの平均ラップの特徴を!

13秒を切ってくることなど、かなり稀であり、どんなに1着馬が後続をぶっちぎってきて、上がりが速く見えても、概ね上がり3ハロン平均は、

13秒台

道中のペースがかなり遅ければ、辛うじて

12秒後半

になる位であり・・

ここに、障害に転向してきたサラブレッドたちの、平地における限界が見て取れるわけだ。

そしてオジュウチョウサンの2016年以降の3連覇のラップを見てほしい!

3年かけての、オジュウチョウサン自身の明らかな進歩(平地スピードという意味での)と共に、

今年の4月の恐るべき能力(無類のスタミナと、スピード兼備)がわかるはず。

細かくは語らないが、このラップを見て、その上で、

障害馬なんて、平地は無理!

と、十把一絡げ

の評価をしているようでは、本質を見極める目はいつまでも養うことはできないよ!

お気に入り一括登録
  • オジュウチョウサン
  • スピード

いいね! ファイト!