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2018/07/07 08:27
オジュウチョウサンがベールを脱ぐ(その3)
もう一度おさらいしつつ、下表に現れないことを教えて差し上げよう!
障害レースは、年間130程あるが、中山グランドジャンプと、中山大障害にトップオブザトップがあつまるの、ここを検証すれば、障害界のトップレベルの馬たちの平地スピードを推し量るには十分であることを、改めて申し上げておきたい。
【 ラップ構成再掲】
2650m迄 3650m迄 4250m迄
左から(13f分)(5f分)(3f分):f=ハロン
14.06×13f 13.62×5f 12.63×3f
13.83×13f 13.88×5f 12.73×3f
13.72×13f 13.44×5f 13.26×3f
13.38×13f 13.80×5f 13.53×3f
13.78×13f 13.62×5f 13.20×3f
13.79×13f 13.84×5f 12.93×3f
13.76×13f 13.70×5f 13.16×3f
13.63×13f 13.82×5f 13.10×3f
13.98×13f 13.24×5f 13.36×3f
13.93×13f 13.38×5f 13.00×3f
13.89×13f 13.30×5f 13.36×3f
【 2015のアップトゥのレコード時】
13.76×13f 13.22×5f 12.70×3f
【 以降2016〜18のオジュウ3連覇時】
13.81×13f 13.48×5f 12.96×3f
14.09×13f 13.50×5f 12.16×3f
13.52×13f 13.38×5f 12.30×3f
ここ四年間を除く、それまでの12回分(良馬場4250メートル分に限定してるので、実際は15〜16年間の実績。当該期間の不良や重は除いている。)の傾向を簡単に集約すると・・
■最初の2650メートルは、
13.7〜14.0
■次の1000メートルもそんなにペースアップはない
■具体的に言うとペースアップせず、13秒後半で進めると、上がり3ハロンで、13秒前後が繰り出せる。
■逆に13.5以内に0.3秒程度ペースアップすると、ラストに響き、13秒前半を要してしまう。
大体、こんな感じだ。
おさらいすると
最初の2650メートルを
13.7〜14.0秒を13回刻み
次の1000メートルをイーブン
13.7前後なら
ラスト上がり600メートルを
13秒切るか切らないかのラップで
3ハロン継続可能
これが障害馬のトップオブザトップの速い脚がないと言われる実態!
2650メートルの次の1000メートルを僅かに0.3低度上げようものなら(そのペースアップ後のラップは、絶対水準でいえば、13.5以内程度)
ラストは、13秒前半に突入してしまい、上がりは3ハロンは、
40秒近くに達する。
確かにこれでは、中山の大障害をぶっちぎりで連覇していたとしても、
「平地の500万下通用するんか?」
ということにはなろう!これが私が言っている10回のトライに対して
9回はそうなる!
と言っている理由である。
そう!概ねその見解は正しい。
武豊が、自分のコラムで「そんな甘いものではないかも」と、言っているので、
「競馬界のトップオブザトップの実績者、最高クラスの能力者、経験者が言ってるから間違いない!」
ということで、ますます馬券人気は落ちるだろうが、これは、私は武豊自身の実感ではないと思ってる。
何しろ武豊は障害騎手でもなければ、オジュウチョウサンに乗ったわけでもない。
おそらく障害レースに造詣の深いプロフェッショナルの見解を聞いた上で、兜の緒を締めているだけだと思う。
例えばそのひとりが熊澤であろう。ダイユウサクの有馬記念で有名な熊澤。
障害でも実績のある騎手であることから、このnet競馬にもオジュウチョウサンについて寄稿しており、
「そんな甘いもんじゃない」
と言っている。
まあ、9割は当たる、というか、正しいんだと思う。
でも、この中山グランドジャンプの過去のラップの傾向の分析やオジュウチョウサンのラップとの比較はしてないはず。
オジュウチョウサンに乗ったこともないはず。
オジュウチョウサンの強さは唯一無二である。
再度書こう
通常年の障害トップ馬の限界
一言でいえば、
4200メートル強の距離
3600メートルを
13.7〜13.8で走ってきて
ラスト600
13秒切れたら相当の切れ者!
13秒フラットなら中山グランドジャンプ制覇可能
これをまずアップトゥデイトが覆した。
詳しくは次で!