アップトゥデイト自体が既に強烈！

アップトゥデイトがいかに平地の脚にも優れている一流障害馬であるか？を見てみよう。

【 2015のアップトゥのレコード時】
13.76×13f 13.22×5f 12.70×3f

これが4年前の記録。障害馬トップの通常年トップクラスと比較してアップトゥデイトがいかに抜きん出た能力を持っているかを改めて知ることができる。

２６５０メートルを１３．７６ラップで進めた後、次の１０００メートルを０．５も上げて、

平均ラップ１３．２２を５ハロン継続という、ラストの３ハロンに甚大な影響を与える超ロングスパートに近いことをしている。

先程書いた通り、ここで０．３秒上げるだけで(最初の２６５０メートルの１３．７〜１４．０ペースに対して)、ラスト６００メートルの平均ラップは、１３．３前後までガクッと来るんだから、０．５もペースを上げてしまえば、

ハロン平均１３．５程度

になってもおかしくないのに、なんとなんと、アップトゥデイトは・・

ラスト３ハロンを

１２．７平均！

という脅威のラップでまとめている。

必然、この年のアップトゥデイトの走破時計は

レコードタイム

であり、２着はぶっちぎりの大差、
１．７秒差である！

オジュウチョウサン以前に、オジュウチョウサンの万年２着のこの馬自体が既に破格の強さなのである。

さて、アップトゥデイトが平地でどんな馬だったのかを軽く見てみよう！

あまり多くを語る必要ないよ。
芝での実績は皆無だけど、
少なくとも
「スピード不足」が理由で、平地で通用しなくて、障害に転向してきたわけじゃない。

まず新馬戦
今でも破られてない中京ダート１４００
の新馬戦レコード勝ちね（笑）

２着馬は後のダートG1ホース
クリソライト

これだけで十分だよね？

でも付け加えると、この後、アップトゥデイトは、２歳時に

中央、地方交流重賞で

兵庫ジュニアグランプリ
G２で、
２着

川崎全日本優駿
G１で、
３着

その後泣かず飛ばずだったけど、気性面とか、折り合い面の課題であることは、この実績から明らかで

スピードは確実に1級品！

つまり、障害界では、平地の脚も兼ね備えているという意味では、抜きん出た存在。

改めて障害の実績を見ると

１９戦して
７勝、２着９回(連対１６回)

連対外した３回は

障害転向後の初G2の４着
後に成長した後ぶっちぎる相手ばかりに０．６経験の差で負けただけ

５ヶ月の休養明けのたたき台８着

中山のグランドジャンプで、オジュウチョウサンの驚速上がりに対応出来ずの
３着

で、９回の２着は、

障害転向直後のデビュー戦
障害初オープンでの０．０差
無敵の強さを誇ったサナシオンの２着
G2、G3での僅差取りこぼし2回

ってのがある程度で、いずれも強くなる前や、妥当オジュウチョウサンのためのステップにおける八分、九分での取りこぼしであり、

まあ、本格化以降、オジュウチョウサン以外に対しては無敵といって良い馬だ。

そのアップトゥデイトを今年４月の中山グランドジャンプで、

２．４秒！

もの大差でぶっちぎって衝撃的な強さを示したラップが、以下の三本目のラップだ。

さっき言った通常年のラップ構成、それを４年前に、すごいラップで蹴散らしたアップトゥデイトのラップ構成と比較してみてほしい。

【 以降2016〜18のオジュウ3連覇時】
13.81×13f 13.48×5f 12.96×3f
14.09×13f 13.50×5f 12.16×3f
13.52×13f 13.38×5f 12.30×3f

従来障害トップホースたちをアップトゥデイトが、ワンランク突破したが、オジュウチョウサンは、それを更に

２ランク押し上げた位のインパクトだろう。

今年４月の中山グランドジャンプを見てほしい。

２．４秒の大差レコード勝ち

だが、その差は、ほとんどが直線に入ってから付けたもの。

実はアップトゥデイト自体、自身のレコードほ、更新しているし

通常年の障害トップ馬の上がりタイム水準は十二分にクリアしている。

つまり１３秒そこそこラップ

これを、破壊的スタミナと切れ味の

オジュウチョウサンが、直線だけで、ぶっちぎったってことなの！