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2018/09/30 09:49
1200の勝ち方
(しんにゃんさん、スノードラゴンについては、投稿内でご質問にお答えします。今時点、迷いはないことはなく、雨やペース、展開を踏まえて考えてみます)
1200で、逃げ切りもあれば、先行差もあれば、差しも、追い込みもある。
去年のレッドファルクスは凄かったよね。でも、われわれ、どうしても
「追い込んで豪快に差し切る馬の方が圧倒的に強い!」
と、いう印象を持ちがちじゃないですかね?
よく、「前走、豪快なゴボウ抜きで好タイムで勝った馬」が、
クラスが上がった初戦、スタートであっという間に5〜6馬身取り残され、前の馬達は手綱を動かさないまんまドンドン前に進むのに扱いても扱いても差はジリジリ開く一方で
「脚がたまってるのは逃げ先行で、追い込みの立場なのに脚を使わされてる上に差は開く一方」
って、いうシーン、見覚えありませんか?
極端なこといいますと、
どんなに序盤ぶっ飛ばして、ばてまくっても、最後の直線で、13秒強かかるような大失速をしても、
1000メートル通過
53秒チョイ
なら、仕上がりは
1分6秒チョイです。
さて、日本競馬史上のレコードを見てみよう!
第1位
アグネスワールド
1.06.5
この時の2着は4馬身差で、
1.07.2
海外スプリントG1をも制した歴史に残る偉大なスプリンターだよね
第2位
アレスバローズ
1.06.6
今年の小倉の驚異的な
極軽馬場
での記録
ここ数ヶ月の小倉での時計が評価され、人気になって、ことごとく散っていった馬を見るにつけ、通常馬場より、1200なら
0.5秒は優に速く、実は1秒近くは速いと思うので、
1分7秒は切ってないよね
で、
第3位は
1.06.7
シーイズトウショウ
桜花賞2着して、宮杯3着、多数のスプリント重賞制した名スプリンターだよね。
1.06.7
デグラーティア
名スプリンターになる素養はあったものの、小倉の馬場が今年みたいな驚異の高速馬場だったね
あと、1.06.7には、
ロードカナロア
ビッグアーサー2回
と、スプリント界の一時代を築いた大物2頭も顔を出す。
ここから読み取れるのは、
どんな走り方をしようが、
1.06.5
で、走り切れば!
逃げて逃げて逃げまくって、あご上がってみっともないバタバタレースになろうとも、
ラスト、強烈な脚で豪快に差し込んできても、
勝っちゃう!
って、ことなんよ!
でも、アグネスワールドがぶっちぎりの記録であって、アレスバローズやらデグラーティアらの時計が過大評価してはならない高速夏の小倉であることを踏まえて、ロードカナロアというワールドクラスのスプリンターが、
1.06.7
って、ことは、通常年なら
1分7秒そこそこで十分ってことよ
何が言いたいのかというと!
そこそこの記録を持っている馬、走り抜ける力を持っている馬が、
競らずにスムーズに淡々とミドルハイで飛ばして行って、
1.07.前半
とかいう、さして驚嘆とも言えない時計で仕上げた場合に、
後ろで控えたウマが、そんな平均ペースのなかで、これを差し切るためには、
ロードカナロアを超えるパフォーマンス発揮が必要になるってこと。