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2020/01/12 09:40
シンザン記念
このレースで大切なことは大きく2点
ひとつは、2歳〜3歳春のデビューしたての馬たちの実力の測り方と、成長曲線への考え方
まず新馬戦の勝った負けたみたいな結果にはあまり、重点は置かないほうがいい。何しろ相当頭が良くて素直な馬は、レースでの力の抜き方やら、ゴーサインについての調教からの学びをスンナリだせちゃうので、一発回答するけれども、
素直さイコール将来の強さとは、必ずしも直結しない。
競馬は前に行くこと、というより、前に進みたがること、いわゆる前進気勢が出世の不可欠な条件だが、
人間は、これを
馬に持ってほしい
傍ら、抑えたり、なだめたりしたら落ち着いて、ゆっくり走ってほしいと思ってる。かなり強欲だっ!
で、デビューから、見知らぬ地で、大勢の歓声がある中で、そんな落ち着きを見せる馬ってのは
前進気勢がほどほどの馬
だったりすることもある。
将来のある馬は、案外ガツンと引っかかることも往々にしてある。
口を割りまくって、頭を振りまくって、騎手がひっ張りまくって、なんとか前に行かせずに、ようやく直線入ってからは、
落ち着いた
というより、やる気をなくし、、
でも潜在能力で、僅差で差し切り
なんてこともある。
だから、距離短ければ、素質で押し切ってしまうこともあるけど、2000以上だったり、馬場が時計かかってたりすると、
前半の折り合いを欠いたロスで、
素質馬でもコロッと負ける!
と、思った方がいい。実際
オルフェーヴル
ナリタブライアン
といった不世出の怪物たちのデビュー後しばらくの迷走ぶりがそれを示している。
これが一つ
デビュー戦は、
基本的には抑えること、レースを教えることに専念するので、時計とか、勝ちっぷりの過大評価は禁物
次2つ目
この時期の、驚くような成長と変り身。前のレースの対戦相手やら条件やら時計、勝ちっぷりを、単純比較しないほうがいい。
初戦ないし、しばらくは折り合わせることに終始するので、タイムは逃げ、先行馬次第になる。そいつらの直後にピタリとつけて、ぎりぎりで交わす練習をしてるので、時計なんか関係ない
だからどの程度の折り合いと手応えで追走できてるか?
追い出したときの反応をビデオで確認してアナログ的な、情報補正が必要
あとは、とにかく成長が速いので、その馬の潜在能力と、厩舎が、どのあたりの時期をターゲットに馬を仕上げているか?を念頭に置く必要がある。
たとえは500万で購入したスウェプトオーバーボードの産駒で、年間一桁勝利数、重賞勝ちゼロの厩舎に入った馬は、ひょっとしたらデビューから1年半近くで全力投球して、
未勝利戦の掲示板を5回取って、元を取る!のが、デビュー前からの目標かもしれないが、
2億円で、購入されたディープインパクトっ子が、藤沢厩舎とか、池江厩舎に入って2000メートルデビューしたら、まず間違いなく、初戦では、勝利より優先されるものがたくさんあるはず。
ま、そんなことなので、実は2歳戦や3歳クラシックまえは、それなりに難儀ですわね(笑)