皐月賞〜ファミリーナンバー相性

再掲する。サンデーサイレンス系種牡馬が輩出した芝２４００メートルＧ１レース勝馬数だ（勝利数ではなく）

１号族　１０頭（１頭）
２号族　　２頭（１頭）
３号族　　１頭（１頭）
４号族　　２頭（０頭）
５号族　　
６号族　　１頭（１頭）
７号族　　０頭（１頭）
８号族　　３頭（１頭）
９号族　　１頭（０頭）
10号族　　０頭（１頭）
11号族　　
12号族　　１頭（０頭）
13号族　　１頭（０頭）
14号族
15号族
16号族　　５頭（２頭）
17号族
18号族　　１頭（０頭）
19号族
20号族　　０頭（１頭）
21号族
22号族　　０頭（１頭）
23号族　　１頭（０頭）
A4号族　　１頭（０頭）
B3号族　　１頭（０頭）

もっと傾向が浮き彫りになるような背景を少し解説しよう。

例えば３号族を見てほしい。対象馬はスペシャルウィーク１頭だけだ（オークスのヌーヴォレコルトは（　）数字としてる）。　

このスペシャルウィークの母系は、名牝シラオキ系（フローリスカップ系）であり、スペシャルウィークの後も、そんなに間を空けずに

メイショウサムソン
ウオッカ　　

と、ダービー馬を出している。しかもメイショウサムソンの父は日本競馬と相性のめちゃくちゃ悪いサドラーズウェルズ系だし、ウオッカの父ははウオッカ以外にＧ１馬を出せず、ウオッカのみが超ド級のスーパーホースだったタニノギムレットと、、、
　
いずれもサンデーサイレンスではない。つまりシラオキ系の母方そのものの凄さの方が特筆されるべきであり、サンデーサイレンスとしては、スペシャルウィーク以外、芝２４００活躍馬が見当たらない以上、

サンデーサイレンス系種牡馬と
３号族の相性がいいとは言えない

６号族は、ハーツクライのみだか、一応シンハライトがオークスで強かったし、この母系が他の種牡馬で活躍馬を出したわけではないので、かろうじて残すとしても

７号族は、混合戦ゼロで、オークスのダンスパートナーだけだが、この系統も兄のエアダブリンが父トニービンでダービー２着だし、全弟ダンスインザダークもダービー２着なので、これも母のダンシングキイを名牝と整理するほうが妥当だろう。

１２号族のたった１頭のシュヴァルグランも、兄弟姉妹にヴィルシーナ他Ｇ１ホースが充実していて、１２号族の相性とは言い難い。個別にこの系統は相性はあると思えるが。

１３号族のたった１頭のキズナもダンス兄弟とおなじだ。ビワハヤヒデ、ナリタブライアンという名馬との近親であり、ビワハヤヒデやナリタブライアンの父は、シャルード、ブライアンタイムズということで、サンデーサイレンスとは全く異なる。つまり、父系に依らず名馬をどんどん叩き出す名牝系ということ。

まあ、私がこの追加事項を書くまでもなく、この数字を見れば、サンデーサイレンス系種牡馬と、

１号族の相性は、あまりにも圧倒的であり、そして次点も１６号族が引き離している。

残りで唯一、相性がいいかもしれないのは８号族であるが、この３頭のうち２頭はドリームジャーニー、オルフェーヴルという全兄弟の大活躍馬であり、やはり個別の名牝系の可能性がある。

一定の狭いグループに偏らず満遍なく名馬を多く出しているのが

ダントツで１号族

そして、次いで
１６号族

１６号族は、上記の数字は過小評価になっているので、これは付記しておく。何故なら統計は

芝２４００Ｇ１で限定したからだ。

これをもう少し短い２２００メートルに広げて、宝塚記念、エリザベス女王杯を加え、長い方では３２００まで広げ、菊と天皇春を加えると、、、

１６号族は
マリアライト
ラキシス
トーホウジャッカル
等

が加わり、一層厚みが増して１号族の実績に近づく。他のファミリーナンバーからは、２２００や３２００にひろげても追加はほとんど発生しない。