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2020/05/26 23:13
21世紀のダービー回顧 その8
武豊でもなく
1号族でもない
このオルフェーヴル
というサンデーサイレンスの孫
ステイゴールドの直仔は、
ディープインパクトを除けば、サンデーサイレンスの直系サラブレッドとして
私が、初めて
めちゃくちゃ強いっ!
と、思った馬。ナリタブライアンに近づいたと思った馬。
ここでサンデーサイレンスについて自分の感じでいることを書くと、
■とにかく速いこと
これは2400のタイムとか、そういう持続的な距離でのことを言ってるのではなくて
すばしっこい
という意味に近い。俊敏というのか、脚を、苦もなく速く動かせるというのか?
柔らかいといっても、ふにゃふにゃしてる柔らかさではなくて、しっかりと芯はとおった柔らかさ。
その柔らかさに根ざした
脚を動かす速さ
何しろそれがサンデーの最大の特長であり、セールスポイント
現役時代、サンデーに乗っていたアメリカのトップジョッキーである
クリスマッキャロンが言ってたのは
「あまりにも手前の変え方がスムーズ過ぎて、走行中に馬の足元を見ていないといつ変えたかわからない」
と、評してる。
皆さん、馬が手前を変えてるとこ見たことありますか?
まあ、ありますよね。
わかりやすい馬と、ちょっとわかりにくい馬はいますが、たいていわかります。もの凄いアクションの変化を伴うことなので。
それが、いつ変えたか、わからない
というのは、とにかく脚を動かすことの類まれな速さと、柔らかみですよね。ただし、それを可能にするためには、そういう筋力が備わってないとならないわけで。それはふにゃふにゃ下柔らかさではなくて、
柔らかみはあるが芯の通ったもの
これがサンデーの特長
2000年に入って以降、レースのタイムは目に見えてスピード化していった。
これは、馬場造園技術によるものと、厩舎のコンディショニング、トレーニング技術の向上によるものと、
欧米からの一流種牡馬導入によるサラブレッド自身の底上げと
いくつかの要素があろうが、
この複合的な要因による目覚ましいタイムのスピード化は、
明らかに、その素養の高い種牡馬産駒に追い風となったことは間違いなく
その時代の申し子が
サンデーサイレンス直系
キングカメハメハ直系
ということなのだと思う。特にサンデーサイレンスを見ていて思うのは、
速いペースの追走をいとも簡単にやってのけるってこと。
例えば道中12秒平均程度で流れる分には、中央競馬に所属してるオープンクラスのサラブレッドであれば、
まあ、どの馬も普通のリラックスフォームで走れる。
これが、例えば11.5程度になったらどうなるか?!
というのを種牡馬別に見てもらうとわかるんだけど、
サンデー系の馬は、苦もなく追走してる場合が多いってこと。
もちろん速いラップで走れば、その分の消耗は増加する。
ただし、その11.5のラップに、おっつけたり、しごいたりする馬と、
半ば自らの意思(よく前向きさ、と関係者は言う姿勢)で、楽々11.5をマークする俊敏さを持ち合わせてる馬と
では、勝負どころ、直線に至るまでに消費してしまうスタミナの量は
まるで、違う!
だから、サンデーサイレンスには、サンデーサイレンス産駒には
ナリタブライアンのような鬼脚を繰り出す爆発力がなくても、
高速馬場で、どの馬にも均質にスタミナ消費を要しない馬場で、その更にワンランク上のペースを楽に追走できてしまう、脚の速さがある。
詳しくは次の投稿で!