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2020/05/27 07:34
特別編 サンデーサイレンスの脚の速さ
さきほどの日記に続く形で、サンデーサイレンスの恐るべき強さについて、考察してみたい。
【続き】
例え、どんなに高速馬場であったとしても、一般的なサラブレッドにとって、サンデーサイレンス産駒が楽々と、追走できるワンランク上のペースは、さすがに厳しく、おっつけたり、スタートダッシュをかけたりと
それなりにスタミナを消費してしまう。
そこをサンデーサイレンスはスイスイいっちまうから、バテない
結果、ラストで爆破的な、脚を使えるわけでないサンデーサイレンスさえも、他がバテる分、しのぎきってしまうと。
別の言い方をすると
スタミナに秀でてなくても
爆発的な、脚が、なくても
「楽に出せる」スピードで、他馬より序盤、中盤に楽して位置アドバンテージを取れる分(あるいはスタミナ消費を抑えられる分)
ラストも平均的な、脚を残せて、バテて行く馬、あるいはついてこれなかった馬に先着する。
と、こういうことになる。
この前に楽に行けてしまうという特長は、ディープインパクトのフィジカルな遺伝的優位性(芯の通った柔軟で速く動かせる筋肉)によるものと同時に
実は
サンデーを育てたり、騎乗した騎手が口を揃えて言うように、
気性的にカリカリしてて、よく言えば前向きなところが、デビュー早々から積極的な位置取りを楽に取れてしまう
というところもあるため
殊更
3歳の春に驚異的な
アドバンテージを持つことができる。
一方で、このひとこと日記にも何回も書いたが、他の馬が肉体的発達を遂げて、精神的にも、レースを理解して、騎手が促さなくても(あるいはちょっとしたゴーサインに機敏に反応できるようになると)スッと
行けるようになると
サンデー系の馬の3歳クラシック期間における
心身両面における
類まれな優位性は
陰を潜めることになる。
それ故にクラシックでのド派手な活躍に比して
古馬チャンピオン戦線ではサンデーサイレンスというか、サンデーサイレンスのそうした特長を色濃く持った馬たち(典型的にはディープ産駒)
色あせて見えてしまうのでは?という気がしている。