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2020/06/03 15:55
【東京ダービー】タイムについて(その2)
私は、芝よりもダートの方が、持ちタイムが実力を写す鏡としての信憑性が遥かに高いと思う。
それはなぜならば、
非〜常っに
ごくまれな年
超例外的な年、時期を除くと
ダートは芝のような高速馬場になりようがないから、
芝では、かなり下級条件でも
いわゆる
限界タイム
に近いタイムを出せちゃうケースがあるけど、
ダートでは、それがない。
特に長い距離になればなるほど!
大量の雨で砂が流れてしまって
というのを別にすれば、
そもそも砂にしているのは、
「負荷をかける=クッションを利かせて足元への負担をかけない。ダイレクトの衝撃を和らげる」
ことを目的にしているといってもいいわけで、負荷がかからないということがダートの目的と相反するからだ。
これが、距離が短ければ、爆走してスタミナ不足になる前にスピードで押し切るってのも
あり
なので、例えば
1ハロン
200メートル限定
ならば
ラップ
10.5〜6
ってのを見かけることがある。
これは、芝のG1レースの
スプリンターズステークスとか
高松宮記念
の2ハロン目の速い年
10.2程度からすると
4%増し程度に収まる
ところが
2000メートルの芝の限界時計は、概ね1.55秒フラット
高速馬場だと条件馬でも
1.57秒台を出してしまうが、
大井の2000
中央のバリバリのG1クラスの馬でも
2分4秒台がやっとだ!
ダートの稀な、超例外的な
異常高速タイムが出た2年程度は例外としてる。そのときはスマートファルコンが、2分フラット台でぶっちぎってるが、どの距離でも抜きん出たレコードが続出した年で例外。
この10年、中央バリバリのG1馬でも、大井の2000G1東京大賞典で、2分4秒台を出した馬なんて数える程しかいない。
概ね2分5秒台とすると
芝の1.55秒〜56秒に対して、
8.5%増しだ。
さて、ここからちょっと難解なことを言うよ。
ダートのハロン最速と芝のハロン最速で、そのスピード差は
4%増し程度なのに
2000メートルになると
8%を超えてくるというのは、どういうことか?
最大スピードのまんま走り続けられれば、ハロン当たり、
ハロンラップ12秒弱とすると、
0.5程度しか差がつかないから、
10ハロンなら
5秒の差がつくにとどまっていいのに、
8%強ってことは
1秒弱づつ差が開いて行って
10ハロンだと
10秒もの差が開くということ
このゴール地点の5秒というのが、砂に食われるスタミナということであり、
つまり!
脚を速く動かせる能力さえあれば、スタミナの消費を抑えることができれば、
つまり高速馬場ならば、
下級クラスのサラブレッド、例えば脚は速く動かせるが、スタミナに難あり、持続的にハイスピードで走る柔らかみに難あり、
でも、限界タイムに近いタイムが出せてしまうのに対して
深いダートでは、
単に脚を速く動かす能力に長けてるだけでは、到底速いタイムは出せないってこと。
要するにスタミナが要る舞台になればなるほど、レコードタイムの価値は高いし、持ちタイムの信憑性が高まるってことだ!