4046件のひとこと日記があります。
2020/10/12 18:25
秋華プロローグ〜エ女王からの距離短縮
現在は
メスの古馬の晴れ舞台である
エリザベス女王杯は
前の投稿までに書いたように、
3歳秋の大荒れ舞台だったんだけど、
25年前に
3歳メス限定の3冠としては
2000メートルに短縮された
秋華賞
に生まれ変わった。
変更点は字面の距離だけじゃなくて、
3つあるんだ。
距離とか、コースとか外的な形態変更だけでなく、レースにアプローチするための視点の変更も含むかな
まず、同じ京都でも
2400は外回り
2000は内回り
直線が短くなるだけじゃなくて、直線に入る前の
越えなきゃならない坂
が
低くなる
登り低くなる
ことはスタミナを不要とし、
そして、
下りが緩くなる
ことで、脚をゆっくりためて、この下りで加速したいタイプの道中ペーススピードが
イマイチのスタミナタイプさん
は、加速がつけにくくなる
そしてそして!
秋華賞にスイッチ以降、京都の秋の馬場はどんどん
走りやすい高速
になっていったんだよね
それでも、サンデーサイレンスの血がこの国の競馬を支配する前は
馬場がいくら走りやすくても、速く走るにはそれなりに懸命に脚を回さなきゃならなくて、
そういう、前へ前への意識が生むハイペース故のスタミナ比べになることも時々発生していて、
時計速いんだけど、スタミナ型が大外突っ込んでくる、みたいなこともあった。
でも、それは過渡期
サンデーサイレンスが支配した後は、高速馬場で、前にスイスイ進めて、消耗ないから、バテずにラストまで
もっちゃう
そういう馬がバンバンでてきて、、、
結果、サンデーサイレンス系統(キングカメハメハ系統も追加!)ならば、桜花賞馬でも勝っちゃう
みたいなレースになり、そして、
桜花賞もオークスも好走してたら
負けようがない!
そういう、つまらないレースになっちまったわけで、、、
エリザベス女王杯が、3歳限定の
2400メートルの時代に
オークスを勝って
エリザベス女王杯も勝った馬
って、たったの一頭なんだよ?
メジロラモーヌだけ。
たぶん理由は、
3冠目のエリザベス女王の
距離、
坂越え
馬場のそれなりの重さ
(タイムは、晩年の馬場高速化の数年を除くと、2分28秒後半が平均値)
もあるけど、
馬場が軽くないのは、エリザベス女王杯単一レースのことだけでなく、
通年、かなりの馬場がそうだったし、
春のクラシックを戦った、、、
疲労、負担は今より、はるかにきつく
単一レースでのスタミナ
だけでなく
春の激闘後の秋の余力
みたいなことも要求されたろうし
つまり、通年スタミナ
へこたれないメンタリティみたいなもの
それに加えて、昔は
距離体系未整備で、バンバン行く馬がいて、桜花賞なんて、バテあいしのぎあいのサバイバル戦だったし、
あとは、厩舎とか育成牧場の調整ノウハウが劇的に進化して、
春の疲れを残さない(そもそもそんな疲れないやり方も含めて)ようになったことも、最近のクラシック活躍馬の秋になっての引き続きの活躍という背景には、あるよね〜
ってなわけで、
昔々の
秋の3冠目(エリザベス女王)は、
スタミナサバイバル戦になって、
バカ荒れする!
というのはなくなったね〜