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2020/10/26 17:31
動物(馬、人)のスピードの進化 その2
だが、よく考え、調べれば、この記録には、かなりの特殊な背景が隠れていて、
決して「人類最速記録」の足跡ではないことがわかる。
まずはじめに
オリンピックの第一回目と第二回目の競技としての価値がまるで違うということ。。。
「何をはじめるのやら・・・」
という海のものとも山のものともわからないゲテモノ扱いであったと思われる
第一回と
第二回は全然参加者(国)の本気度が違うのは、どんな性質の大会においてもあるものだ。
第二回の記録が
10.8
一気に1秒縮まった。当然、これは人という動物としてのスピード向上でない
ことは明らかだろう。各国が国の威信をかけて、選手選抜に本気度が高まった
故に他ならない。
この記録と現在世界記録を比較すると・・・
113%
とだいぶ落ち着く・・・
第三回、第四回が
11.0、10.8と足踏みが続くが、ここにもそれなりの理由がある。
それはアフリカ系黒人選手の参加の少なさである。優勝記録は、確か、白人のものである。
アメリカがアスリート養成をも目的として、義務教育過程で陸上競技を含めた
スポーツ教育を本格化し、各地にスポーツ施設を充実させはじめたのが
1930年代である。
よって1932年にわずか4名しかいなかったアメリカ代表のアフリカ系黒人選手の参加が
一気に19名にも増える
1936年以降こそが
文字通り、真の世界一を争う
人類のスポーツ祭典
となったわけである。
この象徴的な1936年の金メダリストが、かの有名な
ジェシー・オーエンス
であり、記録は
10.2
飛躍的に記録が伸びることになる。
おそらく潜在的にはオリンピック発足時からアフリカ系選手の走力はそれくらい
あったと推定される。
この数値をベースに、人の走力の向上率を見るとすれば・・・
106%
でしかない・・・
しかし、まだまだ考慮すべきことは山積みだ!