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2020/10/26 17:32
動物(馬、人)のスピードの進化 その3
最大のターニングポイントは「陸上競技場トラッスサーフェス(表面素材)」
の進化だ。
現在取り入れられている「タータン」と呼ばれる弾力のある素材は、
1967年にこの世に出てきて、1968年のメキシコオリンピックから
導入された。
弾力に富んだ「ウレタン」、「合成ゴム」である。
それまでは「アンツーカー」と呼ばれる、まあ、「土(つち)」である!!
このタータンと土が、いかほどスピードに影響を与えるかは、実際に走れば
よ〜くわかるが(私は陸上選手で土もタータンも経験あり)、
実際、画面で昔と今のレースをみるだけで、それは明らかにわかる!!
なにより「高速タータン」と呼ばれていることから明らかなように、科学的に
スピードを向上させることを目的に作られているわけである!!
早速、メキシコオリンピックで、歴史に残る名スプリンター
ボブヘイズが
9.9をたたき出す。
50年以上前のこの記録に対しての現在世界記録の向上率は
103%!!!
だいぶ縮まってきた。。。
そして、このボブヘイズの記録がが「人として」は、
オーエンスと何ら変わるレベルではなく・・・
タータンというトラックサーフェスの進化によるものだとすれば、人は
オリンピック発祥の
1890年代から潜在的に9.9で走れたのでは?とさえ思える・・・
さて、これ以上話を現代に向けて進める前に、最後の最後、もう一つの
決定的な考慮点を申し上げてクライマックスに向かいたい。
1968年から、この50年
タータンは、どんどん進化を遂げ、それにフィットする「スパイク」の
研究が続けられてきた。
マラソンにおける「ナイキ厚底」のように、短距離100メートルにおい
てさえ、「徐々に徐々に」ではあるが、コンマ1秒の追求のために数々の
スパイクメーカーが
50年も研究開発をすすめてきた。
そして運動生理学の研究、バイオロジカルな研究・・・
これらを総合すれば、
50年まのスピードを
0.3秒、割合にして
「わずか3%程度向上」
させることは造作もないことだと、私は考えていて・・・