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2020/10/26 20:34
強い馬の アクレーション能力(爆発的な脚) その2
ポイントは
一定のレベルにあるサラブレッドの
最高到達速度には大きな差はないんです!!
何度もスピードの話をしていますが
新潟の直線1000しか勝てない馬のハロントップスピードは
9.6秒
だし、
日本競馬の上がり最速は
新潟直線1000の
イルバチオの
31.6秒
なんです。
アーモンドアイもディープインパクトも
そんなハロンラップは刻めたことはないし
仮に新潟の1000に出ても
そんな数字を上回ることは「たぶん無理」(できるかもしれないけど僅かです)
要するにサラブレッドは
加速の時間をたっぷりとれば
到達できるトップスピード
に大きな違いはないんですよっ!!!
問題は、
どの程度の時間をかけて最高速度に到達できるか?この能力なんですね
そしてそのためのフィジカルとは・・・
身体を動かす速さと効率(速筋の質と量、そして柔軟性)
勝負どころまで無酸素運動能力を温存できる心肺能力(中間走をやすやすと走れる)
なんです。別に勝負どころで9秒台とか
絶対スピード数値が求められているわけではない
求められるのは距離と、道中ペースによって消耗してしまうエネルギー量によって
可変なので、一概に絶対数値にアクセレーション能力は表れない!!
こういうことです。
さて、本題!!
なぜ、限界タイムを知ることに意味があるのか?
勘のいい方はおわかりですよね??
レースの序盤から徐々に「これ以上は加速が難しい速めのラップに持ち込んでしまって」
その速めの等速度を維持してゴールに向かえば
「加速できる期間」
を消すことが可能だから!です。
よく言うでしょ?
肉を切らせて骨を絶つ
と・・・
肉を切らせるというのが、このケースでいうと
自ら、つらい「速め等速ラップ」を刻み、加速ができない過酷な道中に耐えること
骨を絶つというのが、
後ろの強豪馬に「優れたアクセレーション区間」を与えないこと
これなんですね・・・
ただし、逃げ馬とか好位馬とは限らないですよ。結果として
後ろにいることで
「等速」
にはまるってこともあります。トーセンジョーダンはまさにそのケースですね。
ジャパンカップのホーリックスは3番手ですが、完全に後ろの馬たちを封じましたね。
良の高速馬場の例ではないですが
タップダンスシチー
の重のジャパンカップも構図としては同じです。
二着を
1.5秒ぶっちぎった。
2年連続年度代表馬、有馬記念を驚愕の9馬身ぶっちぎった歴史に残る
名馬
シンボリクリスエスに
1.6秒、約10馬身の差をつけたときのラップが以下のとおりです。
12.9 - 11.7 - 13.1 - 12.4 - 11.8 - 12.2 - 12.2 - 12.8 - 12.2 - 12.0 - 12.4 - 13.0
加速のしようがなかった・・・
そういう流れですよね。