２０００メートル王者ってのは、、、

１．５７．５程度の勝ち時計

というのは、書いたとおり、
今日の馬場でのベストパフォーマンスという意味だ。それも、このメンバーの想定能力を意味するものではなくて、

最も２０００メートルの能力の高い、理想の馬がベストコンディションで走ったときのタイム　

を意図してる。

アーモンドアイが２０００に最も適性がある！と、断言しきることについては、反証もあろうかと思うが、、、

限界タイム
１６００は、

１．２９．７

道中追走が

１１．０程度

８ハロン分

ラスト失速していいので
スタートのハロン含めて
２ハロン除くと、、、

６ハロンの連続

がベースとなる能力で、どうしてもスプリンター並の筋肉量がないと厳しい。



限界タイム
２４００は

２．２０．６程度
（アーモンドアイ世界レコード）

道中追走が

１１．６程度

マイルほどにはラストに失速のつけを回すようなスタミナ配分は、大負けのリスクがあるので、

ラスト失速ハロン引かずに

１１ハロン継続

並べると、、、

１６００ １１．０ 　６ハロン継続
２４００ １１．６ 　１１ハロン継続

大分、違う、、、、

安田記念で歴戦のスプリント的な猛者達に、、、

まして、年々、高速化、スピード化を進化させつつあるレースで（恒常的に１分３０秒台の勝ち時計）、、、

上記のとおり、
２４００の世界ナンバーワンレベルの馬に

「伍して戦え！（マイラーと）」

というのは、いささか酷というもの、、、

まるで求められる資質が違うのが

おわかりだと思う。

例えば

２４００メートルの世界トップ
時代を越えての世界トップの馬が、

上記能力を

２０００で発揮したとするならば、

１．５７．２〜３

程度である。

これでは、２０００メートル限界時計

１．５５．７

に１．５秒近く足りないので、
１．５秒を１０ハロン（２０００メートルのハロン替算）で割って

ハロン当たり

０．１５秒アップ

ハロン
１１．４５

当たりにスピードを上げると

２０００メートル
限界タイムとなる

２４００の

１１．６平均の

１１ハロン継続から

１１．４５平均の

９ハロン強継続

の能力にシフトが必要だが、
マイラー世界トップで要求されるような全く異質なものではない。

まして、、、

１．５５．７

というクレイジーな記録は、かなり前々で玉砕覚悟の逃げがいて、それを有力どころがおっかけて、

またまた、それらを「残られては困る、、、」と、差しや追い込みも追走して、

いつの間にか全体が速くなっていて、勝ちを意図したわけではないが

長い馬群の隊列のどこかが、、、

たまたま
ベストラップポジションになってしまい

そして出るレコード

強い馬が、狙って出す類のタイムではない。この距離カテゴリーの有力馬は

２４００
凱旋門ペースが意識にある限りは、そうはならず、

１．５５．７は発生は現実にはなく、、、

そういう意味では

昨年の

勝ちを狙って好位タメから

突き抜けた

アーモンドアイは

狙って出したタイムであり、それでいて

１．５６．２

は、日本歴代ナンバーワン

２０００適性馬だと思う。

それでいて

２４００メートルの世界ナンバーワン記録をマークしてるのだから、

スプリント寄りの筋力よりは、明らかに高速スピード持続能力

とちらかというと

前に楽々行けて、道中楽々追走できて、それでいて、フォームも効率的で心肺機能も発達していて、

ラストにもタマるので、一脚を使える

という馬

あまりにもありとあらゆるプロセスにおける能力が、

高速中距離においては
なにもかも

超一流すぎる馬

ということなのだ。