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2020/11/05 19:07
「バイオ」でアカデミックな話! その2
続きです・・・
100メートルの選手は
速筋の構成割合が極めて高く(マッチョな感じ。速筋は太いんです)
マラソンの選手は
遅筋の構成割合が極めて高い(細身ですよね。遅筋は細いんです)
ただ双方の競技者共に
速筋、遅筋比率が
100:0
とか
0:100
とかではないです。
70〜80:20〜30
とか
20〜30:70〜80
とか
たぶんそんな感じです(人間の比率は調べないと正確なことは言えませんが
まあ、そんなイメージです。)
そして、
グリコーゲンを使う爆発的な速筋の生み出す運動を
無酸素運動
走行中に呼吸で摂取する酸素(と脂肪)から作り出すエネルギーで長時間維持する運動を
有酸素運動
といいます。
だから脂肪を減らすために「有酸素運動をしましょう!!」ってよく言うでしょ?
ダイエットの時に・・・。だから本当に脂肪を落としてダイエットしたいなら
激しい運動じゃなくて、長時間の軽い運動がいいんですよ。
ここまでいいですかね???
ここまでわかってもらえるとだいぶ次がわかりやすくなると思います
そして、次にもうひとつだけ基礎
有酸素運動において
「筋肉の中に存在して、酸素をエネルギー変換するのに酸素供給する能力をもった」
組織というか、機能というか・・・
それが
「ミトコンドリア」
です。このミトコンドリアは
筋肉を調べると・・・
速筋にはその存在が少なく・・・
遅筋にはその存在が多い
ことが生物学分野でしっかりと証明されています。
ちなみに!!
最初のほうに書くべきだったかもしれませんが・・・
速筋って、
「鍛えて後天的に作り上げるもの」
ではないです。生まれつき持っているものです。
つまり人間も動物も
生まれついて
速筋と遅筋の
相対比率がおおむね決まっています!!
ここで「おおむね」と書いたのはわけがあって・・・
「鍛えると変わる」わけではなくて
成長と共に変わっていく場合があるのです。
サラブレッドにおいては
明らかにその構成が
どの馬も「明らかに変わっていく」ことが観察されています。
話が難しくなるので上記の「変化する」というところは無視していいです。
簡単に言うと
「生まれついて速筋と遅筋の多い少ない」
が大体決まっていて
生まれついて
短距離向き
長距離向き
がおおむね決まっている
ってこと・・・
ただし!!
これは人ね
また話難しくなるんだけど
サラブレッドって
速く走るために淘汰されてきたから
速筋比率の高い馬ばっかりなんだわ・・・
基本的には・・・
ただわずかな
遅筋比率の差とか....
母系からしか遺伝しないミトコンドリアタイプ
によって、
スタミナに格差が生まれるってことなんだけど
まあいったんは
速筋 = スピード系
遅筋 = スタミナ系
というきわめて単純な構図で抑えてくださいませ・・
タバコ休憩(さっきは休憩できなかった・・・文字数オーバーで編集を強いられたので(汗))