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2021/04/09 21:49
桜花賞 〜 絶好馬場でも1320という限界タイム勝負にはならない理由がある!!
まず誤解を解いておきたい。
絶好馬場ならどんな馬でも限界タイムを出せるわけではない!
基本的にはフォームがきれいで、ちゃんと「1600をやわらかく息の入るペース」
で駆けられる馬だけだ。
古馬になってからでいえば、2勝クラス勝ち負けレベルの世代上位10%には入る
割としっかりした馬だ!!
これを抑えてほしい
さて桜花賞出走馬を35年間見続けて思うのは・・・・
ここへのプロセスは1200、1400のオンパレードだ!!
それらのレースで1600のベストペース序盤を遥かに超える
ガンガン飛ばすペースで勝ち上がってくる馬が
ウジャウジャいる!!そしれこれらの馬が古馬になって2勝クラスを勝ち負けすることはないのである!!それでも「早期賞金稼ぎ」を狙って「後先関係なし!!」の馬たちは
桜花賞でぼろくその着順になろうとも
古馬になって安定的に稼げなくても
桜花賞に出てくるのだ!!!
それが半数近くはいると見てよく
それらの馬は「絶好高速馬場だろうが、重めの馬場だろうが」、どっちでも用なしだ!!
さて半数近くは将来のエリートであるし
マイル前後で然るべきレース運び(桜花賞向け)をしてきた馬で、これらの馬はなんとなれば
高速絶好馬場で
1分32秒台は不可能ではないのである。
しかしながら、メス馬路線では、ここでもうひとつ典型的なローテーションがいたずらをする。
それは・・・
オークスの存在だ!!
超エリートたちは「桜花賞」が終着駅ではない。
オークスがあり、秋華章があり・・・
そしてさらに上を目指す馬
アーモンドアイ、ジェンティルドンナ、デアリングタクト、ブエナビスタ
こういったエリートたちはジャパンカップまでが視野に入っている
ということは、序盤から早め好位のみならず、そのあと限界時計のベストラップ
11.3平均でよどみなく進める
ということは「嫌う」と考えていい!!!
ところが、これらの連中は得てして
いい厩舎がしっかり教育して、いい騎手がしっかりレースで一流の立ち回りを覚えさせていくので、ほぼ間違いなくレースの主導権をとりきる
そして、これらの馬が3ハロン目から
11.3を連発して限界時計で突き放しに行くというレース運びはしないのである!!!
だからこそ!!
ここに実は盲点がある。
たとえば
18頭のうち、
私が申し上げた「将来2勝クラスで勝ち負け可能なレベルで、絶好馬場でなら限界タイムに近い水準で走りきれる馬」が
8〜9頭いたとしよう!!
これらのうち、概ね3〜4頭は、包まれてしまうのを嫌うから
「序盤から出していかざる得なくてベストペースを刻めない立場の馬」
と・・・
この多頭数の大外に入って、「いかなければ位置取りが悪くなって外外を振り回される」馬が発生するので・・・
ベストペースで進めることのできる有資格馬はせいぜい
5頭前後
ということになる・・・