4046件のひとこと日記があります。
2021/05/02 14:20
惨敗で、負け癖がつく、、、
よく、こういうことが言われるが、最近は理詰めでよく分かるようになった。
何らかの事情で、
例えばオーバーペースで、ラストもたなくなって苦しくなるとか、
もう勝負圏外になってしまって、追いまくっても届かないとか
そういう時に追うのをやめて流すと
次走以降に悪い影響があるかもしれないということだ
こういうことについて、私は
もう金にならないのに、無駄に叩いても疲れを残すだけで、ポーズなら追わなくても結構
と、思っていたので、
例えば
横山典とか
デムーロとか
馬券ファンを小馬鹿にしたようなラストの流しは、腹立たしくもありながら、
まあ、しゃあない、、、
と、最終的は、割り切れていたが、最近は考えが変わりつつある。
何故か?
やはり腹立たしい、ってことじゃあない。むしろ厩舎、馬主側の観点からの見解だ。
というのは、私は、格の高い、賞金の高いレースは、基本的に、ラストは
我慢比べ、精神力比べだと思ってる。例外は、飛ばしても全く苦しくならず、惰力手速い脚が最後までもつ、超高速馬場の場合だ。そうはいっても距離に限界はある。
2000でも平坦なら、苦しみには達しないかもしれない。
でも高速といっても坂ありの2000だと、ちょっときつくなるかもしれない。それでも9月開幕週中山ならもつかな、
、、
どこから厳しくなるか?の境界線をバシッと引くことをするつもりはないけど、
中央G1
芝2400以上
は、超高速馬場で、ない限りは、もれなく我慢比べになろうし
今日の、3200は、確実だ。
エネルギーが有り余った上での切れ味比べにはならない。
ラストの5ハロン程度の
12秒ラップは、短めの距離ならどんな馬でも出せようが、2000走った後では、無酸素エネルギーの消費は、スタミナ型でない馬にとっては、相当きつく、
残り1000の12秒ラップは、ほとんど消えかけた無酸素エネルギーを動員せざる得ず、場合によっては、ばったり止まる。これは根性以前に科学だ。
このプロセスで、有酸素運動能力、心肺機能に長けた馬は、そもそも2000まででさえ、
同じラップを踏んでいても、有酸素運動エネルギー、つまり、走りながら再生産を繰り返し生み出しているエネルギーで賄っているため、無酸素エネルギーをたっぷり蓄えられている。
だから、残り1000の時点で、雌雄は決しているのに、そこから、無酸素を動員しなくても、スタミナ不足馬はズルズル下がっていく、
長距離において、
全然大した事のない額面ラップなのに、
キレる中距離馬が無惨にも下がっていくメカニズムはそういうことだ。
さて、スタミナ、心肺能力ってのは
あるかないか?
という極端なものじゃない
心肺機能だけでなく、そもそもの脚の、地の速さとか、無駄な非効率な走りにならないフォームバランスとか、
あとは、苦しくなってからの、頑張り、メンタリティもある。
スタミナでは劣っても、そういったファクターを多くの点で他の馬より優れた馬は、中距離スピード戦にもスタミナステイヤー戦にも強い
が、十分なスタミナの代わりにフォーム、脚力、メンタリティが必要とされるわけだ。
で、
でだっ!
あるレースで苦しくなって
顎が上がってしまった馬に
騎手が、
今日は、頑張らなくていいぞ!
と、手をゆるめたらどうなるか?
ここが私の語りたいところだ