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2021/09/12 14:27
兄弟G1馬への過剰な期待〜是正の必要あり
前のページの
ここ40年近い過去の
錚々たるスターホース一覧をご覧頂いたと思う。
57頭の
年度代表馬か、ダービー馬
これらの馬は、その偉業達成の後で、こぞって良血種牡馬をあてがわれ、高値で売られ、超名門厩舎に入れられ、超名騎手によって操られ、大切に育てられることは、自明であろう。そしてその頭数は、1頭や2頭ではなく、多ければ10頭近い弟や妹が生産されるわけだが、、、
つまり57頭に対して、弟、妹は、おそらく、少なく見積もっても200頭、ややもすると300頭近くが生産されたであろうし、
安くて5000万円、億を超えたであろう馬も100近くはいたろう、、、
でもっ!
弟、妹にG1馬が生まれたのは、
ブエナビスタ
ビワハヤヒデ
オグリキャップ
タマモクロス
サクラチヨノオー
フサイチコンコルド
アドマイヤベガ
アグネスフライト
の8頭に対してだけだ!
このうち
ブエナビスタの妹は
ジョワドヴィーヴル
2歳牝限定のジュヴナイルフィリーズ
サクラチヨノオーの弟は
サクラホクトオー
2歳限定の朝日杯
アドマイヤベガの弟は
アドマイヤドン
2歳限定の朝日杯
(他、ダートG1勝ちもあり)
オグリキャップの妹は
オグリローマン
3歳牝限定の桜花賞
タマモクロスの妹は
ミヤマポピー
3歳牝限定のエリザベス女王杯
と、年齢や性別が限定されたG1やダートG1であり、年度代表馬、ダービー馬という看板に比して、驚くようなタイトルではなく、、、保守本流G1を勝った兄弟姉妹コンビは、、、
ビワハヤヒデ&ナリタブライアン
フサイチコンコルド&アンライバルド
アグネスフライト&アグネスタキオン
の3組だけと言っていいだろう!
なお、上記の「弟、妹が年度代表馬、ダービー馬の兄、姉の後に活躍した」という事例でなく、逆のパターンは以下の通りだ(年度代表馬、ダービー馬の当該馬の誕生以前の兄、姉がG1を勝っていた)
オルフェーヴルの兄の
ドリームジャーニー
(有馬記念、宝塚記念)
キズナの姉
ファレノプシス
(桜花賞、秋華賞、エ女王杯)
シャフリヤールの兄
アルアイン
(皐月、大阪杯)
これら、兄、姉がG1勝ってて、自身がその後に年度代表馬になったり、ダービー馬になったケースを含めたとしても、保守本流(2歳限定、牝限定でない芝G1)G1兄弟と言えるのは
ビワハヤヒデ&ナリタブライアン
フサイチコンコルド&アンライバルド
アグネスフライト&アグネスタキオン
ドリームジャーニー&オルフェーヴル
アルアイン&シャフリヤール
の5組だけだと言っていい。
57頭に対して、その発生率は
8%台でしかない!
ということ、、、、
仮に、このハードルを限定戦だってG1じゃないか!せめて重賞を勝ってるケースだって、ほめてやっていい!
と、ハードルを下げたとしても、、、
弟、妹が重賞に勝ったのは
ウィニングチケットの弟
ロイヤルタッチ
トウカイテイオーの弟
トウカイオーザ
しかいない、、、
ので、これらを限定G1馬の弟、妹共に「うまく歯車が噛み合えばG1馬になったかも」という可能性として加算カウントしたとしても
57頭のスーパーホースの
兄弟で重賞勝ちレベルの馬が発生する(あるいは発生した)可能性は、
20%程度に満たない!
ということにしかならない!
※既にG1勝ち弟、妹ありとして上に記載したブエナビスタのジョワドヴィーヴル以外の重賞勝ち弟(アドマイヤオーラ、アドマイヤジャパン、トーセンレーヴ)や、同じくアドマイヤベガのアドマイヤドン以外の弟(アドマイヤボス)、フサイチコンコルドのアンライバルド以外の弟(ボーンキング)は、カウントの目的からは加算しない。また単なる重賞勝ちの兄もカウントしない(ディープインパクトの兄のブラックタイドやジェンティルドンナの姉のドナウブルー)