4046件のひとこと日記があります。
2015/02/28 15:20
アーリントンカップであまり注目されていな
アーリントンカップであまり注目されていない超大物がぶっちぎると見てます。マテンロウボス!
新馬で7馬身という圧勝劇を演じながら今回8倍にとどまっているのは、勝ち時計が1.24.3という一見平凡に見えるものだからでしょう。
新馬で1.20秒フラット台すら出る昨今のレベルから「ぜんぜんたいしたことない」と見られているようですが、この日の中京は、このNetkeibaでも有料サービスしている馬場指数によると非常に時計がかかっていた日です。
事実同日の古馬500万下の同距離の時計が1.24.3のナムラマサシゲ。この馬その前走が京都1400で1.21.4.実に3秒近く速い。この時最内からやや出遅れ気味で直線は、のびのび追えずの時計で、まともならもっと速い。
実際中京1400で3馬身ちぎった二着馬(1.24.8)も前走京都で、1.21.6で3.2も速い。
マテンロウボスは、集中して走ってはいたので、「もっと、まともに追っていればタイムが詰められた!」とまではいわないが、ゴール前のビデオをとくとごらんあれ。決してピッチ走法で、「気の良さ」に任せて一気に走った、というものじゃない。非常に大きなストライドでゴール前でストライドがむしろ伸び始めているのが確認できるはずで、「道中はもっと前に行っていても、上がりは同じものが使えた!」というのが感覚的にわかるはず。
つまり良い馬場の京都なら楽々1.20秒台を出せたと思わせる超抜のタイムなのである。1600なら単独で逃げて1分33秒は軽く出せるだろう。
この馬の身体能力、心肺能力は「計り知れないかもしれない」と思わせるのはタイムや走法だけからではない。血統が秀逸なのである。
母系がファミリーナンバー1号族。祖母がオークス馬のレディパステル。1号の中でも1L(エル)であり、フサイチコンコルド、アグネス一族(アグネスタキオン、アグネスフライト、アグネスフローラ、アグネスレディー)、サニーブライアン、ネオユニヴァース等日本のクラシック馬を続出させる超良牝系。
残念ながらレディパステルからは、いまだ大物が出ていないが、それはあくまで配合の綾で出ていないだけ。組み合わせによっては、同一族からクラシック級が出てもまったくおかしくない。
マテンロウボスの母はレディパステルの娘であるが、父がモンジュー。ご存知凱旋門でエルコンドルを撃破したヨーロッパの至宝。サドラーズウェルズ系の大物だ。
血統に詳しい方ならサドラーズウェルズが欧州の重たい馬場向きの重厚血統で日本のスピード競馬にはあまり向かないのはご存知だろう。ヨーロッパではサドラーズウェルズからは上記のモンジューの他、ヨーロッパ至上最強馬フランケル、ハリケーンランなどの大物が出ているが、実はこの三頭すべて母系が1号族なのである。
つまりマテンロウボスの母レディハピネスは、母系に1号族の血が流れ、そして父がモンジュー・・・(この父からは1号族の血は受け継いでいない。あくまでモンジューと交配した母方から受け継いでいる。)。これで何が起きるかというとレディハピネスの中でモンジューの父系の遺伝要素とモンジューに流れていた母系要素が改めてミックスされて、その子孫にモンジューのコピーとして伝わっていく可能性が高まるということ。
もしマテンロウの母の父がモンジューというだけでは、母系の要素は遺伝しない。
モンジューの父系・母系が合わさってマテンロウに伝わり、爆発的は心肺機能を伝え(欧州の重厚な馬場をものともしない)、それでは日本のスピード競馬に対応しきれない要素をダイワメジャーを経由してサンデーサイレンスが伝える。これによってスピードスタミナの素晴らしい配合が達成できている可能性が非常に高いのだ。それを実証したのが新馬戦のパフォーマンスだと思っている。