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2021/08/10 20:39
心優しきエース・大野雄大選手
登板1試合1イニング失点0四死球1奪三振1
侍JAPANに選ばれ「何でもやります」と言い切った
中日ドラゴンズのエースにして昨年の沢村賞投手・大野雄大。
数字だけを見れば決して期待に違わぬ…といった印象は残らないかもしれない。
躍動した若手やここ一番で目立った野手陣に比べ、
影は薄かったのかもしれない。
しかしながら…と思う。
日本が1試合でも負けていたら次の先発は…
先発投手が早いイニングで崩れていたら次のロングリリーフは…
同点もしくはリードされた場面で左バッターから始まっていたら…
抑えに繋ぐ中で投手がいなければ…
延長戦に入って投手が少なくなれば…
大野雄大投手が登板するかもしれない場面。
それは=(イコール)日本がとても苦しい状況に追い込まれている
場面に他ならない。
いつでもどこでも準備をしていた筈。
毎試合だろうと意気に感じて投げてくれた筈。
日本は5連勝で金メダル。
その結果の1イニングのみの登板。
本当に数字には残らなかったが、
投げなかったという事実が
侍JAPANにとっては実は最高のシチュエーション。
そして最高の結果。
家族もいる。
ファンもいる。
本当はもっと投げたかっただろうに…
日本の為に力になりたかっただろうに…
日本の投手は11人。
キャッチボールでは必ず1人余る。
その1人を自ら買って出て、
相手は学生ボランティア。
裏で支えてくれるそんな人たちに
少しでも思い出に残ってくれたらと…
首に下げられた金メダルを、
五輪期間中に急逝した同僚・木下雄介選手にささげる様に
天に向けかざすその姿。
どこまでも人間味に溢れ、
人を思いやることの出来る素晴らしきエース。
金メダル獲得おめでとうございます。
そしてこれからも応援し続けます。