競輪
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2013/12/21 19:57
過去から未来へと続く道
今年も有馬記念で記憶に残る名馬が一頭ターフを去ります。
これまでも、これからも、
数々の馬たちが華やかな舞台を夢見てターフに姿を現し、
時には幸せな、時には人知れず引退を迎えてきました。
ファンがエールを送った数は、
おそらく全ての馬にとって等しくはなく、
馬がファンに見せてくれた夢も決して等しくはない。
この別れの多い時期にふと思ったこと…
以前、
藤沢和雄調教師の著書で心に残ったエピソード…厩舎の創生期を支えた支えた一頭の話。
その名は「ガルダン」
開業当初に集まった馬のほとんどが未勝利もしくは下級条件の馬たち。
そんな馬たちだけでどう調教したところでなかなか強くはなれない。
そこにリードホースとして買ってもらったのが当時大井に所属していたガルダン。
中央転厩後にオールカマー２着や谷川岳Ｓの勝利などの結果を残しました。
その結果もさることながら、
調教において若駒・後輩たちに元気に胸を貸し、
それに引っ張られるように後輩たちは力を付けていきました。
やがて力を付けた後輩が、
後に厩舎にやってくる後輩たちに胸を貸し、
その中で数々の名馬が誕生していきました。
後の厩舎の名馬たちの歴史を紐解いていくとガルダンに辿り着く…
皆ガルダン影響をの多かれ少なかれ受けている…
そんな内容であった様に覚えています。
今、私たちが目にする馬はその先輩たちの影響を、
その先輩たちはさらにその先輩たちの影響を、
そうやって競馬は遥か昔より続いてきました。
そしてそれは人間も同じ。
どのような競争生活を送った馬でも、
華やかなステージに登りスポットライトを浴びた一頭もそうでない一頭も、
これまでに走った全ての馬たちの土台の上に現在の馬たちは立っています。
そしてそれはこれからも続いていきます。
同じように夢や希望も引き継がれていくことでしょう。
いつかこの日本から凱旋門賞の頂に立つ馬が現れた時…
これまで競馬に携わった全ての馬たちと人間たちへの敬意を忘れないでいて欲しい…
できれば思いだけではなく言葉で表してほしい…
そう願ってやみません。
そうして競馬は続く。夢を引き継ぎながら。
- ガルダン
- トライ
