後藤騎手、復帰です。

後藤騎手が今週ターフに復帰します。

以前から語ることの上手い、
伝えるという事も自分だから出来る事と解っている、
そんな騎手との印象を持っていました。

努力し腕を上げ
その力をメキメキと上げていった後藤騎手ですが、
迎え来るは少しの栄光と幾多の困難。
その困難を目の当たりにし
それを乗り越えるここまで来るのに
どれだけの覚悟と戦いと
そして家族の支えがあったかは想像できません。

このまま静かに鞭を置いたとしても
おそらく私たちに残してくれたものは数多く…
未来への道は限りなくあったことでしょう。
そうしてほしいと願う人も沢山存在したことと思います。

けれども自身が選んだのは再びここに帰ってくる道。

ターフを離れ
また戻ってくる度に
強さ
弱さ
葛藤
生き様
人間らしさ
誰も選びえない自分の道を突き進む覚悟
そしてそれを語る言葉の力

力強く
洗練され
見事に磨き上げ鍛えられたかの様な結晶となって
私たちの胸に響き
強く心を揺さぶられます。

「頑張って下さい」
とは軽く口に出来ません。
「ただひたすら無事に」
と言うのもおそらくその覚悟にはそぐわないかもしれません。

自身が決め自身が選び
最後に鞭を置くその瞬間まで
自分の思うがままにただひたすらに貫いて欲しい…
そう願います。

何かを見せようと特別に思わずとも、
今の後藤騎手の姿は私たちにきっと沢山の物を伝え、
そして見せてくれることでしょう。

有りのままの姿を見せてくれるだけでいい。
やりたいようにやって欲しい。
そう切に願います。

いつか岩田騎手と大舞台の先頭で鎬を削る勝負が見たいです。
そしてどっちが勝っても負けても固い握手を交わして欲しい。
そんなことも夢の一つ。

まずは再びの第一歩。
再びターフに現れるその姿に敬意。
本当にありがとう。
楽しみにしています。