競輪
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2015/02/11 20:45
繋ぐこと
先週のきさらぎ賞（３歳Ｇ�掘�
注目していたグリュイエール（藤原英厩舎・Ａシュタルケ騎手）。
未勝利戦をレコード勝ちした後の２戦を掛かって伸び切れずの戦績から、
今回どのようなレース運びを出来るのかに注目の一戦でした。
結果は少頭数ながらもきっちり折り合いをつけて脚を伸ばしての４着。
結果には色々と意見があって
最後の直線で大外ではなく内を突けば…の考え方も馬券的にはあるものの、
個人的に思うには今回の目的はおそらくそこにはなく、
・如何に折り合うか
・折り合った上でどこまでの脚を見せるのか
・折り合いだけに注意してトップクラスの馬たちとどれだけの競馬ができるのか
それを見るためのきさらぎ賞だったと考えています。
思惑通りのなのかそれを下回るか上回る結果を得られるのかは
やはり神のみぞ知る結果論。
準備だけはきっちり行い後は運次第。
それで良いのだと思います。
ドイツのトップジョッキーでもあるシュタルケ騎手。
その点については完璧な騎乗でしたね。
繰り返し最後の直線で内を突くか外を回すかについては色々な意見がありますが、
ここ２戦の内容から
あやふやだった自身の立ち位置を知るにはこれでベストと判断しています。
能力も課題も現在の立ち位置もよくわかる競馬、
次に繋がるというのはこういう競馬なのだと思いました。
騎乗後のコメントで「パンパンの良馬場なら…」
ともありましたが、
そういう馬場なら他の馬ももしかしたら気分良く伸びるわけで、
次走がそういう馬場状態だったとしても楽観して見る訳にはいかないかもしれません。
そのコメントだけをとらえて
絶対と思うことだけは一番やってはいけないような気がします。
１頭１人の思惑で競馬が行われる訳ではありませんし、
その時その場でベストを尽くしているのは他の厩舎も同じですから。
それでも今回のレースでこの厩舎がトップクラスに立ち続ける理由というのも
改めて分かったように思います。
おそらく送り出す側も送り出される側も
考えをしっかり共有できていた…
そんな風に感じます。
だからこそ色々と考えさせられ、
馬にいちばん近い人たちが次にどんな選択をし準備をするのか
その一挙手一投足にやはり注目して見てみたいと思わされてしまいます。
やはり目が離せない厩舎。
ただし厩舎の考え方だけでなく
そこにはオーナーの意向というのも絡んで何とも難しいものだと
考えさせられますけどね。
ただその場で勝った負けたではなく、
点ではなく線で捉える競馬…
そしてそれが上手くいったりそうではなかったり…
（上手くいかないことのほうが圧倒的に多いですが）
何を信じて突き進むのか、
成功への僅かな細い糸を手繰り寄せようとする人の努力と言葉を持たず背中で語る馬の走り。
そして一つ一つ前進と後退を繰り返しながらも繋ぐこと。
そこには決して正解など無く奥が深過ぎるほどに深い…
そんな競馬にやはり魅せられ
そんな競馬に出会って良かったと改めて思う今日この頃です。
余りに嵌り過ぎて家族や自分のことが疎かにならないように注意しながら
上手く付き合っていきたいものですね(^^)
- グリュイエール
