真夜中の独り言。

ふと目が醒めた。外はまだ暗い。

すぐには寝付けそうにないので何気に何か書いてみよう。

昨日プロ野球界で四半期ぶりの出来事があった。

その出来事は見たくないものだったのだが、何故かテレビの前でその瞬間を見守っていた。


黒田さんが泣いていた。

何でだろうね。

事を成した直後は泣いてなかったのに。

誰の顔を見たのだろう。

誰の顔を思い浮かべたのだろう。

誰にどんな言葉を掛けられたのだろう。

人目も憚らず、黒田さんは泣いていた。

海外から故郷に帰ってきた黒田さん。

年間通じて満身創痍だった黒田さん。

胴上げされている黒田さんを見て小生は泣いていた。何でだろうね。


新井さんも胴上げされていた。

新井さんはいつから新井さんと呼ばれるようになったんだっけ。

少し前までほとんどの人達が新井と呼んでいたはずなのに。

それがいつしか新井さんと呼ぶようになっていた。

関西で不遇の目に合っていたのは覚えているよ。

新井さんにとって自分らしくいれる場所はここだったのかな。

新井さん、お帰りなさい。

新井さん、おめでとう。

新井さん、良かったね。

今度から小生も新井さんと呼ぶよ。


そういえば菊池も泣いていた。

男前なのにほぼ号泣しててお顔台無し。

でも爽やかさもあったな。

事を成した達成感が溢れていたのかな。

菊池、あのホームランの恨みはもう忘れる事にするよ。


中崎もテレビに映っていた。

中崎の顔を初めてじっくり見た。

街ですれ違ったら絶対に目は合わせたくないお顔の造りだった。

守護神とは威圧感も必要なのだろう。

彼が広島の街を歩いたらどうなるだろう。

みんな避けて通るのかな。

いや、彼は英雄の一人だ。

昨日も凄い球をビシバシ放っていた。

凄い威圧感で凄い球を放っていた。

敵ながら見とれてしまった。

中崎、格好良かったよ。

今年の君は街中で握手責めに合うだろうね。


さて。眠気が来た。

ここもそろそろ終えようかな。

昨日見た光景には不思議と悔しいという感情は起きなかった。

ご贔屓でもない人達が喜びを爆発させているのに。

つられて感極まって泣いていた小生。

不思議なもんだね。

オリンピックより感動したかな。

素敵なものを頂きました。ありがとうございます。

小生がこんななら御贔屓さん達はどれだけ泣いたんだろう。

涙腺壊れたかな。

でも嬉しいだろうね。

人生で涙腺が壊れるほど嬉し泣きできる事なんてそうそうないだろうし。

涙腺壊れた人達、おめでとう。



小生はまた寝ます。

今度はぐっすり寝れそうだ。