主役不在の物語

人生の主役とは誰だろうか。

その人生人生で主役は異なる。

私の人生の主役は私だ。私しかいない。

私の人生においてはあの大谷翔平ですらエキストラでしかない。

では物語の主役とは誰だろうか。

基本的には物語の主役はその物語の作家が決めるはずだ。

但し、物語の主役は人生の主役とは異なり、読み手の主観によって変わる場合もあって然るべきと思う。

さて。

今年の有馬記念という物語の主役は誰だろうか。

私の主役は間違いなくドウデュースだった。

100%とは言わないが、大半の競馬ファンの主役もドウデュースだったに違いない。

主役不在の物語。

しかし、である。

ドウデュースほどの存在感を身に纏ってしまうと、不在となっても主役になってしまう気がしてならない。

「もしドウデュースが出走していたなら」

「ドウデュースならどんな勝ち方をしただろうか」

「幻の古馬三冠馬」


こんな"if"物語を競馬ファンの数だけ残して、ご飯とプールが大好きなヒーローは表舞台を去ります。


ドウデュースお疲れ様！

沢山の感動をありがとう！

貴方は貴方の馬生においては間違いなく主役です。

そして多くの競馬ファンの心の中でも主役であり続けることでしょう。