セントウルＳ結果まとめ

阪神改修以降このレースを逃げ切った馬はゼロだったが、今年初めてハクサンムーンが逃げ切った。
スタートで出負けしたが驚異のダッシュ力ですぐさま先頭に立つと特に競りかける馬もおらず直線へ。最後はロードカナロアが豪腕岩田の必死のムチに応えて追い詰めるも、ついに及ばず逃げ切り勝ち。ハクサンムーンの今回の勝ちは非常に価値がある。
阪神改修以降、前半3ハロン後半3ハロン共に33秒台だった年はサンアディユが勝った2007年と今年のみである。サンアディユはこれまた阪神改修以降、セントウルＳ覇者の中で唯一のスプリンターズＳ連対馬である。それを天秤にかけると今年のハクサンムーンも好勝負になる可能性は高い。
それと同時に不安が広がったのはロードカナロア。昨年の2着と今年の2着では大きな違いがある。昨年の前半3ハロンは阪神改修以降最も速い33.2で、さすがに先行馬には厳しく、エピセアロームの強襲を食らう結果となった。だが今年は33.8と昨年より明らかに競馬はしやすいはずだったが前を行くハクサンムーンを捉えることができなかった。
ついに陰りが出てきたか、それともハクサンムーンの成長力がロードカナロアを超えているのか・・・。全てはスプリンターズＳで決まる。