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2014/05/27 22:15

ダービーまであと5日! 思い出の東京優駿(1)

 その馬は少し不満そうに、しかしながら安心した表情で、紙面を越えて私にその存在を改めて知らせてくれました。オーナーと一緒に写された、競馬雑誌の生産地だよりのその写真を見て私は、泥まみれになって7000分の1の栄誉を手に入れたこの馬のことを思い出したのです。

ロジユニヴァース、第76代日本ダービー馬。

 これこそが私の初めての日本ダービー。2008年に私は競馬ファンになりました。しかし、それはダービーの翌週・安田記念からのこと。それまで私は競馬をほとんど見たこともなく生きてきたのです。ディープスカイのダービーも見ませんでした。わずか1週間の違い。もしかするとそれが、私に日本ダービーの深さを知らしめたのかもしれません。

 初心者ですから、2歳戦なんて全くわかりません。「なんで重賞なのに、1勝馬ばっかりなの?」みたいなレベルでした。しかし年末になって、「これはすごいぞ」という馬が何頭か現れてきました。アンライバルドブエナビスタセイウンワンダーリーチザクラウン、そしてロジユニヴァース

 しかし、私に初めて、明白に「クラシック」というものを意識させたのは翌年の弥生賞、ロジユニヴァースの圧巻の走りでした。スタンドに起こった2度のざわめき。一方は、2歳王者セイウンワンダーの4着敗退。そしてもう一方は、ロジユニヴァースの逃げでした。

 レーススタイルを変えても、こんなに強く走れる馬がいるのか―。私の心は皐月賞にまっしぐらでした。まだ見ぬリーチザクラウンアンライバルドとの対決を見据えて、私はファン1年目のクラシック第一冠を迎えました。

しかし結果は思わぬ14着。その日は用事があり、私は生観戦ならず。掲示板にも載れず、しかも2桁着順だったことをその後知ったときのショックは計り知れないものでした。

1番人気で強いはずの馬が、いとも簡単に負けてしまう…。競馬の難しさを突きつけられた私は、混沌とした心で運命の日を迎えました。

その朝、私は不思議な夢を見ます。

(明日に続く)

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