136件のひとこと日記があります。
2014/05/28 22:29
ダービーまであと4日! 思い出の東京優駿(2)
短編アニメのようなとても簡素なタッチで描かれた、「1」のゼッケンを付けた馬が、他の馬に少し差をつけています。そしてその馬は、これも誰にでも描けそうな形のゴール板の前をそのまま通過しました。私の夢の中で、ロジユニヴァースは復活を果たしたのです。
今日はダービー。朝起きると、これからわずか8時間もしないうちに起こることを迎えるにふさわしい興奮が私の体に、すでにセットされていました。
東京は雨が昼ごろから降り続いて、出走直前にようやく止んだものの馬場はグチャグチャ。1969年のダイシンボルガード以来なんと40年ぶりの不良馬場でのレースとなりました。
ゲートが開いて、そこからのことはあまり鮮明に覚えてはいません。ただ、直線でリーチザクラウンを突き放す、私の夢に激しい雨と茶色い泥、芝の緑、馬の表情や毛色が描き加えられたよりリアルなイメージだけが、私の心にずっと残っています。翌日の朝刊に載った、ウイニングランをするロジユニヴァースと横山典弘の写真もぼんやりと覚えています。ロジユニヴァースが残したのは、映像ではなく画像。それだけ彼は、強い輝きを放つ濃密な瞬間を私たちに向けて演じたのだと思います。
ロジユニヴァースはその後、慢性的な脚部不安に悩まされて満足のいくレースができませんでした。2010年以来2年ぶりの出走になった2012年の札幌記念は馬群にもついていけずにシンガリ負け。その1年以上あと、彼はひっそりと厩舎を去るのです。
「ダービー馬をこんな姿にしてみっともない」みたいな意見もたくさん見てきました。しかしこれも競馬。強い馬も、決して順調にいかない―、それを私に教えてくれたのはきっとこの馬です。種牡馬になることが決して幸せともいえないでしょう。その代わりに、オーナーとトレーナーが復活を模索してくれた、この馬は順調な馬生でもなければ不幸だったとも言えないと思います。
8歳にしてようやく牧場に帰りましたが、脚部不安と闘いながら無事に帰れたのも周囲の人々のサポートがあったからではのこと。ここまではあくまで私の考えですが、ロジユニヴァース自身はどう思っているのでしょうか?
でも、雨に濡れて泥をかぶっても、脚を痛めて走れなくても、決して色褪せないダービーの輝き。それを誇りに思っていてくれたら、言うことはありません。
今年もその日がやってきます。もちろん、私には応援したい馬がいます。けれども、決して「絶対に勝て」なんてことは言いません。ただ、またひっそりと私の夢の中にやってきて、その姿をロジユニヴァースとオーバーラップさせながら、ダービーをワクワクした気持ちで見られるのならば、私はそれだけで幸せです。
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競馬王しんちゃんさん
\(⌒日⌒)/
居酒屋新装開店しました(*^^)v
良かったら遊びに来てくださいm(_ _)m -
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>きんぐかずさん
ダービーはその路線の馬達にとっては、始まりでありながら終わりでもある、という特殊なレースですからね。私もレースを早く見たいですが、終わりとしてのダービーを見届けないといけない、という葛藤を抱えてしまいます。 -
>ぴかりんさん
今年のダービーを迎える前に、もう一回ロジユニヴァースのダービーも見ておこうかな〜、と思ってます。偶然にも私の本命ワンアンドオンリーは横山典弘ジョッキーですし… -
きんぐかずさん
ダービーって良いですね・・・あと2日
その瞬間が待ち遠しくもあり、もう少し今の時間を楽しみたい気持ちもあり
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ぴかりんさん
AIRさん、あの時のロジは輝いていましたね!今年もまた、新しいドラマが待っていますね!きっとo(^▽^)o
ますます楽しみな日曜になりそうですo(^▽^)o -
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そうですよね。この馬の1番の輝きは紛れもなく日本ダービーの姿です。また、それは同時に彼のその後を変えてしまうほどタフなレースでした。この結果をだれも簡単には想像できないでしょう。
だからこそ、ロジユニヴァースにはダービーの栄光を誇りに思っていてほしいです。