ドバイミレニアムの血　エプソムＣ

ようやく６週連続のＧ１開催が終わり、少しホッとできます。個人的にはＧ１より中長距離のＧ２・Ｇ３が好きなので、若干待ち遠しかったような……。

今、私の事を変人だと思った方。ええ、正解だと思います。

さて、安田記念の前から楽しみにしていたエプソムＣが日曜日に迫ってきました。楽しみにしていたわけですが、残念ながら用事があるので見られず。

ですが、私的にかなり好きなメンバーがそろっているので、しっかりとレースを楽しめるようにしたいですね。

以前、ユーザー投稿コラムで取り上げたマーティンボロも出走します。が、今日取り上げたいのがモハメド殿下の所有馬・ディサイファです。

ディサイファの母父は、モハメド殿下がもっとも愛した、彼の最高の馬・ドバイミレニアム（Dubai Millennium）。2000年のドバイワールドカップを夢見て名付けられたこの馬は、殿下の思惑通り、いやそれ以上のパフォーマンスでその夢を叶えました。

引退後、当然種牡馬として期待されました。しかし、1世代の産駒だけを遺して5歳の若さで他界。その産駒の中には、種牡馬としてドバイミレニアムの血を広げているドバウィ（Dubawi）も含まれていました。

ドバウィは多くのG1勝ち馬を輩出していますが、本来ドバイミレニアムの血は母系に入っても子孫に影響するべきもの。ディサイファは、その血を母方に持つ数少ない馬の1頭です。

もしもそんな背景を持つ馬が、ヨーロッパから遠く離れた日本でも活躍すれば、モハメド殿下にとっては誇らしいことでしょうね。

梅雨の雨で若干濡れた馬場は、この馬にも向くはずです。そして、ディサイファにとって夏は得意なシーズン。

鳴尾記念で兄アドマイヤタイシが2着となり、流れは向いています。「エプソム」はドバイミレニアムの母国イギリスの競馬場。ここからの飛躍に期待です。