やまびこ賞 振り返り

岩手ダービーの前哨戦かつマイル中心だった世代戦が距離延長し始めるやまびこ賞で1,2着はかなりの力を示した。

キングジャガーは逃げて後続にもつっつかれ息の入りにくい苦しいレースだっただろう。にも関わらずついてきた馬を突き放し、追い込んできたサンエイリシャールを抑えて重賞初制覇。これは見事と言っていいだろう。
本番は更に距離が伸びるが昨年から変わって水沢競馬場での開催。息も入りやすくこの馬にとってはレースしやすくなるだろう。

一方で僅かに及ばなかったサンエイリシャールも着差が示すように決して力負けしているというわけではないと思う。特に今回大外枠が響き1コーナーの入りで大きく外に振られたのがロスになったと思う。前残り馬場だったようでポジションを取りにいった面があるが結果的にはそれが良くなかったようにも見える。
それでも最後はキングジャガーを追い詰めているあたりはやはり力がある。

驚いたのはヤコウレッシャ。奥州弥生賞で武者修行を評価して印をつけたがその後はさっぱり。前走の条件戦も未勝利馬に敗れるなど完全に印象は良くなく最低人気。しかしここで前2頭には離されたものの3着に食い込んできた。距離延長が良かったのか盛岡コースが得意なのかはまだはっきり言えないがここでの3着はローテに余裕を持たせられそうだ。

オールザベストは距離に泣いた印象。息の入りやすい水沢に変わっても2000mはどうか。本番では買いにくくなった。