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2014/05/31 22:30
瞬間、心、重ねて?ダービー出走馬徹底解剖PART1?
第81回日本ダービーを明日に控え、東京競馬場には続々と出走馬が集結しています。出走17頭が最高のダービーを見せてくれることを心から望みます。
さて、皐月賞を5ハロン60秒2で先導したウインフルブルームの出走取消によってレースの展開を考えるのが一気に難しくなりました。言えるのは、今年のダービーはスローペースで流れるという事くらいです。
そこで、今年のダービー出走全17頭の分析をしてみたいと思います。
1番サウンズオブアース(浜中 藤岡健)は7戦2勝2着2回の成績。前走はハイペースを中段から追走し、直線も渋とく伸びての2着でした。距離が1ハロン伸びるのはプラス材料。1番枠も文句無しの枠番です。ただしこれまでのレース振りは切れ味勝負というよりも持久力勝負。スローの展開がこの馬にむいているとは残念ながら言えません。自分から仕掛けてレースをコントロール出来れば…
2番ワンアンドオンリー(横山典 橋口)は8戦2勝2着3回の成績。使われるごとにレース運びに進境が見られ、その成長力は大きな魅力です。皐月賞は最後方からのレースでラスト34秒3の脚を使って4着に食い込みました。中山でこれだけの脚が使えるのは能力の高さの成せる技と言って良いでしょう。橋口先生が全幅の信頼を置くのももっともです。
気になるのが血統構成。母父タイキシャトルから距離不安を感じてしまいます。母ヴァーチュ自身短距離馬で、1歳上の兄サンセットスカイ(父ネオユニヴァース)も完全に短距離馬というのも気掛かりな材料です。しかし曽祖母アンブロジンは2002年皐月賞馬ノーリーズン(父ブライアンズタイム)を輩出しているので、一概に距離が長いとは言えないでしょう。
もう一点気になるのがそのフットワーク。後方から馬群を一気に差し切るには若干頭の位置が高いように見えます。上位までには来ても、完全に勝ち切るまでにはややパンチ力不足に思えます。
ロス無く立ち回れるこの枠番を上手く生かせれば、橋口先生の18年前の忘れ物を手に入れる事も出来るでしょう。
3番マイネルフロスト(松岡 高木登)は7戦3勝2着0回の成績。皐月賞をパスして毎日杯、青葉賞とダービーに向けたローテーションには好感が持てます。毎日杯は1番枠を最大限に生かしたレース運びで中団からゴール前で一気に差し切りました。青葉賞は一転して逃げ馬を見る位置で進めた分、タメが効かず伸びあぐねてしまいました。それでも完全に止まった訳ではなく、最後まで自分の脚は使っていました。この内容からも2400mにはメドを立てたと言って良いでしょう。今回は道中タメるレースが出来れば共同通信杯で見せた強烈な末脚を見せてくれるはずです。
血統面では母系にデイジュールが入っている点が気になりますが、母父グラスワンダーはメイショウマンボと同じ。父ブラックタイドもディープの全兄という事を考えれば距離もこなせるでしょう。
4番アドマイヤデウス(岩田 橋田)は7戦3勝2着1回の成績。若葉ステークス1着から挑んだ皐月賞は9着もイスラボニータからは0.6秒差。大きく負けた訳ではありませんでした。4走前に2400mを経験(0.1差3着)しているのは大きな武器で、距離延長はプラス材料でしょう。若葉ステークスでは皐月賞3着のウインフルブルーム相手に0.2秒差を付けての完勝。内目を最大限利用出来そうな枠番も好感が持てます。
血統では父がアドマイヤドンという事で瞬発力勝負に不安が残ります。こうした点を距離適性と枠番でカバー出来れば上位争いも十分可能と思えます。
5番トゥザワールド(川田 池江)は6戦4勝2着2回の成績。新馬戦でバンドワゴンに負けてから4連勝で弥生賞を勝利。皐月賞でも2着でした。世代トップクラスの能力を持っているのは周知の事実ですが、この馬にとって理想の展開は平均ペースからの持久力勝負でしょう。早め先頭から押し切るようなレースが今は合っていそうです。一方で瞬発力勝負となると分が悪いと言わざるを得ません。ウインフルブルームの取消を1番残念に思っているのはトゥザワールドかもしれません。血統面では距離延長は全く問題ないでしょうから、どのタイミングでスパートをするかが勝つためのポイントになると思います。