89件のひとこと日記があります。
2015/09/04 13:47
サンデーサイレンスとボールドルーラー
前にICさんと話していて、少し意識して見てみると、父がサンデーサイレンスで母の血統表のどこかしらにボールドルーラーを持っているという馬は、G1馬に限定しても、本当に一山いくらというくらいいるので驚きなのですが、その事実よりも、こんなにボールドルーラーを持った牝馬が入ってきてたんだなあということに驚きました。
ただ、考えて見れば日本はアメリカからたくさん牝馬を輸入してるわけですし(実際欧州からと比べてどちらが多いかとかは知らないんですが)アメリカでは今でも主流の一角を担うボールドルーラー系、牝系のどこかにボールドルーラーが入っているなんていうのは、5代母まで内国産牝馬って勢いの在来牝系を辿れば、ヒンドスタンかトウルヌソルかプリメロ辺りは大体持ってるって言うのと変わらないのかなとも思いました。
さて、本題ですが、前述の通りボールドルーラーをどこかに持っているでは、数え切れないので、母親がボールドルーラ直系に限定して調べて見たのですが、父サンデーサイレンスで母の3代父にボールドルーラー(要するに母父がボールドルーラーの孫)というパターンで検索してみると、なんとG1馬が4頭もいます。
(ただし賞金上位馬のみ。1発屋が潜んでいる可能性は一応あります。G1の賞金額から考えてあまりないと思いますが)
うち、母父がラジャババの息子というパターンが3頭。
もっとも、うち2頭はアグネスフライト、タキオン全兄弟なので、しゃーなしですが、残りの1頭がフライトと同期の二冠馬エアシャカールなのは何の因果なんでしょう。
というか、この年って父サンデー、母父父ラジャババのパターンで三冠制覇してるんですね……。
一応、同期同パターンにフサイチユーキャン(母父ロイヤルスキーでフライトタキオン兄弟と似た配合)がいて、オークスに出ているので、もし勝っていたら、このパターンで五大クラシック中4つを取るというトンデモな事態になっていましたが、世の中そこまで甘くなかったようです。
同じナスルーラ系で考えた時に、同条件で調べると、ネヴァーベンドやプリンスリーギフトだとG1馬が出てこないことを考えると、かなり突出した結果のような気がします。
まあ、生まれが違うので、同じ代で並べるのは不公平なのですが、プリンスリーギフトとは年が近いですし、ボールドルーラより年下のネヴァーベンドは代を上げてみましたが(母父がネヴァーベンドの息子やネヴァーベンド自身)やはり結果は振るいませんでした。
ちなみに、ボールドルーラーで1代上げる(母父がボールドルーラーの息子)と、ジェニュインが出てきます。
グレイソヴリンは同条件でタヤスツヨシが出ましたが、大分年上ということもありますし、なによりグレイソヴリン直系の母とサンデーの組み合わせという話なら、グレイソヴリンは血統表から消えてしまいますが、母父トニービンの大活躍がありますので、グレイソヴリン系も相性がよさそうに思えます。
もっとも、結局ほとんど母父トニービンのパターンなので、フォルティノを通して結構日本でも活躍したグレイソヴリンの血を考えると、単にトニービンとの相性がよかっただけって感じもしますが……。
最後に地味なので、触れずに終わろうかとも思いましたが、ネヴァーセイダイは最初の条件(母父がネヴァーセイダイの孫)や母父がネヴァーセイダイ自身のパターンでは見つからず、母父ネヴァービートがわずかにいるだけという結果でした。
まあ、それでもわずか3頭の中に重賞馬マジックキスがいるのは、何十頭もいて、重賞馬が少々というほかのケースに比べると奮闘していると言えなくもないですが。
ネヴァーセイダイは単純に父系が繋がらなかったのが敗因でしょうし……。