89件のひとこと日記があります。
2015/11/05 14:40
メイショウサムソン産駒 中央重賞初勝利
まあ、今更なんですが。
さて、勝ったのはデンコウアンジュ、母父マリエンバードという血統。
マリエンバードは、父としても母父としても現状成功しているとは言いがたい感じなので、1頭重賞馬が出たくらいで、相性を語れるものではないにしても、マリエンバード牝馬をお持ちの方が、メイショウサムソンを試しに付けてみようとなる可能性は結構あるんじゃないかと思います。
そこで気になるのが、血統的にどうなのかというお話。
特にあの素晴らしい切れ味の出所は気になるところ。
デンコウアンジュの母デンコウラッキーの血統は、父は前述のマリエンバード、母父はサンデーサイレンスという血統。
マリエンバードの父はカーリアンです。
カーリアンといえば、私は前々からニジンスキー系と言う重そうな血統の中でスピード系の種牡馬ではないかと言ってきましたので、ある意味ここがキレの出所だと言われれば、普通に納得できるところです。
加えて、サンデーの血も入っているとなれば尚更です。
さらに深く見ていくと並んでいるのは、パーソロン、ハードリドン、ゲイタイムと比較的重めな種牡馬が並んでいます。
中にはライジングフレームがいたり、月友の父マンウォーの末裔にはカルストンライトオがいるなど、一定のスピードの裏付けも見られますが、あまりに深いですし、日本の古い牝系はスタミナと底力を出すことが多いので、決して血統的にスピードに恵まれているとは言えないと思うので、サムソンのリファールか、カーリアン、サンデーサイレンスの影響が強いのではないかと思います。
ちなみにマリエンバード自体はどちらかというと重いタイプの種牡馬だった模様。
となると、キモになるのはマリエンバード自体ではなく、カーリアン産駒の牡馬×サンデーサイレンスという可能性。
これだと、結構見つかります。
そう、フサイチコンコルド牝馬が!
……まあ、フサイチコンコルド牝馬に付けると、サドラーズウェルズの3×4とノーザンダンサーの4×5×5×5が自動的に発生してしまうので、少し望んだ結果からは遠くなってしまう可能性がありますが……。
ただ、サドラーズウェルズの3×4といえば、比較的サムソン産駒でも優秀な成績を残している母父エルコンドルパサーのパターンで、特にトーセンアルニカはメンバー中では比較的早い上がりを見せるタイプで33秒台の上がりも何度か見せていますし、母父エルコンドルパサー以外でもフサイチコンコルドの近親の血を持ち、デビュー戦で話題になったウンプテンプもそのデビュー戦では33秒台の上がりを使っていました。
種牡馬としてや血統のイメージとインブリードの発現の仕方が違うことはままありますし、案外スピードの邪魔をしない可能性は秘めていると思います。
また、マリエンバード牝馬でも、ノーザンダンサーのインブリードが1本増えますが、アースマリンはかなりの良血で期待できそうな気はします。
まあ、兄にジャガーメイル、甥にハタノヴァンクール、他の近親(母のいとこかな? 血統的には実質姉妹だけど)にイクノディクタスとややスタミナ色強めですが、いとこには芝1400mの鬼マイネルレーニアがいますし(まあ、父グラスワンダーはともかく、母父がサクラユタカオーだからなあというのはありますが 苦笑)
他にもルリュールは、父マリエンバード、母父サンデーサイレンスでデンコウアンジュと同じくノーザンダンサーの4×5×5以外のインブリードを持たないと似通った傾向にあります。
近親に目立った活躍馬はいませんが、母母父がミスプロ、母母母父がセクレタリアト、母母母母父がアイスカペイドとスピードならこちらが上に見えます。
特に、セクレタリアトはボールドルーラー系で、サンデーサイレンスにボールドルーラーを加えると、素直にキレになって出ることが多いのが期待できます。
まあ、繁殖入りしていないのか、産駒のデータが全然ないんですけど。
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九条魅空さん
>マスクドXさん
お返事遅れてすみません。
電気関係に例えられるのは、ある意味追い込み馬の特権かもしれませんね。
古くは「白い稲妻」と称されたシービークロスなんかもいますし。
まあ「黒き電光」なんて異名が付いたら、牝馬とは思えない物々しさですが(わらい) -
マスクドXさん
デンコウアンジュはまさに電光石火でした
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九条魅空さん
コメント切れた……。
文字数オーバーしてるなら警告くらいしてくれたらいいのになあ。
ミルリーフ系もサンデー系とそこそこ相性がいいので、母の血中で活きているのかもしれません。
1勝馬や未勝利馬からでも、名馬が誕生しうると言うのも血統の醍醐味かもしれませんね。 -
九条魅空さん
ICさん、ダビスタ牧場厩務員さん、いいね、コメントありがとうございます。
>ICさん
上がりのタイムを見るときれっきれですが、映像で見ると伸びのある脚でした。
血統はこれでノーザンテーストでもあれば(サンデーとパーソロンの間あたりに)リーディングサイアーを追いかけまくったような血統でしたね(わらい)
サムソン産駒中央初重賞が2歳のマイルだったのを意外と言う方もいましたが、アンジュは外外回ってだったので、存外スタミナのいる展開でしたし、中距離以上も楽しみですね。
>ダビスタ牧場厩務員さん
母系の血統は古い牝系と言うのも合わさって、実に底力を感じる血統ですよね。
それにマリエンバードの血統も父はカーリアンで母系はミルリーフ系、オーエンテューダー系、フェアトライアル系、ワイルドリスク系と確かにバランスはよさそうですね。
ミルリーフ系もサンデー系とそこそこ相性がいいので、母の血中で活きているの -
デンコウアンジュの母のデンコウラッキーは1勝していないが、デンコウラッキーの母の父がサンデーだから、その子自体は走らなくても潜在能力が高い。それが血統の妙味だと思います。
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マリエンバード自体はカーリアン産駒であるが、種牡馬としてはどうかということがありますが、血統的にはバランスが取れて非常にいいと思います。母方はパーソロンになっていますが、ルドルフやマックイーンに繋がる底力のある血統でいいと思います。血統表を見るかぎり、悪い所が見当たりません。メイショウサムソン自体は欧州型で重厚すぎる所があるが血統的にいい馬だし。
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デンコウアンジュ素晴らしいですね。アルテミスSで3戦で2勝目ですか。
1分34秒1で後方からの競馬ですが、上がりは33秒3です。高い能力を持っていると思います。血統を見ると、まず目を引くのが、ノーザンダンサーの4×5×5で血量12.5%でいいですね。祖母の父がサンデーだし、母の父マリエンバードはカーリアン産駒で潜在能力が非常に高いです。母の父マリエンバードは海外で17戦8勝してます。8勝が全て違う競馬場のようです。メイショウサムソンの代表的な産駒になるかも知れません。 -
ダビスタ牧場厩務員さんがいいね!と言っています。
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ICさん
デンコウアンジュ、見事でしたね!
地味そうな血統ですが、紐解くと日本トレンドを踏襲している味な配合ですね。
カーリアン経由のナスルーラ刺激もいいですし、サンデー×リファールにハイペリオン・サンインロー持ちというのはハーツクライとかリトルアマポーラみたいな渋とさが加わるとされています。
今オークスの前売りがあったら買っちゃいます〜。 -
ICさんがいいね!と言っています。