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2014/09/10 02:07
収得賞金と出走馬決定賞金、出走順位の決定方法
収得賞金の加算額と出走馬決定賞金の計算方法、オープン特別・重賞レースにおける出走順位の決定、G1レースにおける優先出走権をどうやって行われているのかこれから概要を述べてみたい。
−収得賞金の基礎知識−
収得賞金はクラス分けをする際に重要な賞金である。
クラスは未勝利、500万、1000万、1600万、オープンの5段階に分かれている。通常はレースで1着することによってのみ賞金が加算される。
(重賞は2着馬にも賞金が加算される)
1着同着の場合は対象馬にそれぞれ賞金を同額加算する。
新馬戦または未勝利戦を勝利することで賞金が(400万円)加算され1つ上のクラス(500万クラス)に昇級する。500万クラスを勝利すれば1000万クラスに昇級、1000万クラスを勝利すれば1600万クラスに昇級する。そして1600万クラス、つまり準オープンのクラスを勝利するとオープン馬となり重賞レースに挑戦することができるようになる。
・各クラスによる収得賞金の加算額
新馬・未勝利 400万円
500万 500万円
1000万 600万円
1600万 900万円
・オープン特別における収得賞金の加算額
2014年夏期開催からオープン特別における収得賞金の加算額が一定になった。それ以前は本賞金の半分だった。
2歳戦 800万円
3歳戦 1000万円
古馬混合戦 1200万円
・重賞レースにおける収得賞金の加算額
重賞レースでは1着馬と2着馬に本賞金の半分を収得賞金として加算する。
・地方競馬と海外競馬における収得賞金の加算額
地方競馬の交流重賞で1着または2着になった場合はそれぞれの競馬組合が設定した加算額を上乗せする。
海外のG1レースで1着または2着になった場合は、本賞金を当日の為替レートから日本円に換算して、その半分を収得賞金として加算する。
※海外レースでの収得賞金の加算額の例(ジェンティルドンナの場合)
2013ドバイシーマクラシック2着
本賞金 約8600万円 (加算額4300万円)
2014ドバイシーマクラシック1着
本賞金 約31360万円 (加算額15680万円)
・クラス再編成
夏期開催になるとクラス再編成が行われ、全ての現役4歳馬が対象で収得賞金が半分になる。これにより大多数の馬は1階級または2階級の降級になる。
ただし1勝馬(400万円)または3200万円超のオープン馬は降級しない。
降級した馬は一度勝利したクラスでレースができるようになる。
−オープン特別と重賞レースにおける出走順位−
G1レースにおける優先出走権(後述)以外は全てのオープン特別、重賞レースで収得賞金をベースに出走順位を決めている。
・2歳戦では1勝馬が登録の大半を占めることが多く、その場合は新馬戦を勝利した馬が優先される。
・2歳または3歳限定戦では収得賞金のみで出走順位を決める。
・古馬混合戦では次の出走馬決定賞金順で決める。
※出走馬決定賞金順とは古馬オープン・重賞レースの登録馬について、レースでの収得賞金をベースに出走までの過去1年間の成績と過去2年間のG1レースの成績を対象にその額を上乗せした合計で出走順位を決める方法
その計算方法は
(1)レースで獲得した収得賞金+(2)出走レースまでの過去1年間における収得賞金+(3)過去2年間のG1レースにおける収得賞金(ただし2歳G1は除く)
※出走馬決定賞金を計算する際に注意することはオープン特別における収得賞金の加算額。前述の通り2014年夏期開催からは加算額が一定になったが、2014年春期開催以前は加算額が本賞金の半分になっている点。計算する際には気をつけたい。
−G1レースにおける出走順位−
G1レースでは規定の条件を満たすと優先出走権が与えられる。
優先出走権が与えられるのは以下の通り
・3歳限定戦における指定トライアルの上位馬
・宝塚記念と有馬記念におけるファン投票上位馬(20位以内)
・宝塚、有馬を除く古馬G1の11レース
(1)指定された前哨戦1着馬
(2)レーティング上位馬(5頭)
※ただしジャパンカップでは前哨戦はないので(2)のみ
優先出走権以外は出走馬決定賞金(前述)で出走順位を決める。